された資料の中で、皆さんと共有したいものがあり、ぜひ読んでいただきたく、ここに共有します。
※なお、①②・・の表記は原文になく、上田が指摘しやすくするため、変更させていただきました。
<流山北部で子育て支援の活動に取り組む地域の活動団体(ながれやま北部子育てネット)からの意見>
1、流山北部地域での支援の活動から見えてきた現状と課題:
①各家庭の教育力の差が広がっている。乳児期からのスマホ依存、夜更かし生活、身だしなみができていない、幼い子どもの孤食など、保護者の関心や経済力によって、子どもの育ちに格差が生じている。
②コロナ禍の影響で、地域でのつながりを持たない子育て世代が増え、地域での見守り活動でも、子育てに悩む家族とつながることが難しくなっている。
③保育所を含め子どもの預かり先がなく、他地区の保育園に通うには、おおたかの森送迎ステーションまでの送迎負担が重い。子育て支援は地域差なく公平であるべきだと思う。
④保護者のニーズに応える子育て支援が、こどもたちの幸せを第一とした優しい環境ではないことも多い。
2、公立の幼児教育施設の果たす役割について:
①小学校は地区ごとに特性があり、その特性に合わせて架け橋期の教育実践に取り組むためには、まずは公立園と保育所での連携と実践から段階的に始めることが必要。公立幼児教育施設で実践研究を重ねることが不可欠。
②附属幼稚園は、私立幼稚園に通っていたのに、入学や進級ができなかった子どもたちに、公的に教育を保障する役割を担っている。
3、インクルーシブ教育について:
①幼稚園や保育園で合理的配慮が行われない場合、子どもたちはただそこにいるだけで、教育を受けていない状態に置かれることになる。教育を受けたくても受けられない環境に子どもたちが置かれてしまうことはあってはならない。
②子ども一人ひとりの特性に合わせ、どの子にも適切な育ちや学びを保障する教育は、単に、財的・人的支援によって保育園や幼稚園に受け皿を作ることでは実現できない。
4、市への要望:幼保連携と架け橋期の教育の充実に向けて:
①江戸川台地区は、公立の保育所・幼稚園・小学校が隣接し、「地域で育てる」風土のある地域で、住民の協力も得やすく、国が求める架け橋期の教育を実践研究もできる環境が整っている。
②隣接する保育所と幼稚園は交流を重ねてきた実績がある。この現場での積み重ねを活かして、公立の幼保連携型認定こども園として、保育園の先生方の研修・人事交流を進め、流山市全体の保育所での架け橋教育を実現するよう努力してほしい。
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もう、涙が出そうになる程、すばらしい指摘!
こんなふうに、子どもたちのことをしっかり見てくれる大人たちがいてくれるって、ありがたいことです。私が気になっていること、この中にしっかり書かれています。流山市は、真剣に、この指摘を受け止めて、対策を考えてほしいです。
要支援児が私立幼稚園で受け入れられていると市は主張していますが、私が最も恐れるのは、3の①の状態です。幼稚園だけではありません。保育園、小学校、中学校でも、保護者は、子どもたちの様子を常時確認できるわけではありません。そんな中で、子どものために代弁してくれる人がいないため、受け入れられていても、放置されていることはあり得ると思います。だからこそ、2023年流山市長選挙で、上田恵子は巡回保育指導者制度について提案したのです。
1の④も、流山市にとっては重要な指摘ではないでしょうか。流山市が進める子育て政策の中には、子どものためではなく、保護者(有権者)のためのサービスであることが多いです。しかし、それは「子どもにとってどうなのか」ということこそ、最優先で検討されるべきです。そのような視点をもって、子育て政策を見直してみることが大切ではないでしょうか。
これまで、うまく活用できていなかった附属幼稚園をうまく活用して、架け橋期教育をはじめ、子どもたちのための就学前教育を実現していくべきだと考えます。
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