なぜ教師による子どもへの加害が起きるのか。流山で考える。2025.06.27公開

子ども・子育て支援

教師が女児の盗撮をし、秘匿性の高いSNSで共有していた事件。それだけでなく、体液を給食に混入させたり、児童の楽器に塗りつけたり、合成写真を作ったりしていたという。

気持ち悪い。

今に始まったことでもないように思うが、子どもを守るべき存在である先生の善良さを信じられない時代になったことを多くの大人たちが認識しなくてはならないのだろう。

小川たまかさんというライターさんが、「なぜ盗撮が楽しいのか。なぜ児童を狙うのか、といった加害者心理の分析がさらに必要だ。」と述べている。その通りだと思う。捜査の中で、その加害者心理が明らかになることを期待したい。

また、なぜ「つながることができたのか?」という点も明らかにされてほしい。本来、教師としてあるまじき行動。仮にそのような性的嗜好があったとしても、隠蔽されていなければならないはずが、共有できているのはなぜか?なぜ繋がれたのか?このことについても、明らかになってほしい。

加えて、首謀者だけでなく、10名とも言われるネットワークのすべての人間の名前がなぜ秘匿されるのか?という意見が見られる。当然だと思う。

以前、流山市内でも小学校の先生による13歳未満の女児に対するわいせつ事件が発生した。知っている先生だったので、そのショックは本当に大きかった。ごたぶんに漏れず、真面目で、不器用な感じだが、若手で期待する先生の一人だったからだ。

しかし、必ず兆候のようなものがある。触ってくるとか、ある子どもを見る視線とか。そういった、ちょっとした「気になること」を流してしまうのではなく、間違っていたとしても、通報する窓口(きちんと保護者などに周知することが大切)をつくり、周囲がきちんと監視する体制をつくっていかなければならないだろう。残念だが。被害が起きてしまってからでは遅い。被害児童に残る傷は深いものがある。なんとしても、予防する必要がある。

また、事件が起きた後も、学校の説明が極めて不十分だったと、何人もの保護者が言っていた。被害児童を守ることは極めて重要だが、加害の教師を守ることがあってはならない。確かに、捜査の関係上、話せること、話せないことがあるだろう。しかし、ある程度の時期が来たら、説明すべきを説明することは大切だ。

日本版DBS(教育機関など、子どもと接する場所で働く人の性犯罪歴を確認する制度)の開始は、2026年12月。なぜ、加害が子どもに向かうのか、もう少し、調べてみたい。

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