流山から中井やまゆり園等の不適切支援の発覚を踏まえて考える。その1。

誰一人取り残さない

今日は、おおたかの森で開催された「流山おおたかの森駅前センター地区道路整備事業に係る説明会」に参加してきた。この件については、明日整理した上で、お伝えしたい。

今日は、ここのところ続いている障害者支援に係る事件について、ずっと気になっていたので、お伝えしたい。

先日、神奈川県立知的障害者施設「中井やまゆり園」で、内部通報窓口への告発状によって、違法かつ不適切な利用者支援が行われていることが発覚した。注視している。

職員が平熱で解熱剤を投与、過剰な抗精神病薬も 中井やまゆり園 | 毎日新聞
神奈川県は27日、県立知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で、職員が入所者に対して平熱にもかかわらず解熱剤を投与し、医師が指示した上限回数を超えて抗精神病薬を服用させていたと発表した。入所者の健康に影響があったかは確認できていないとい...

中井やまゆり園は、津久井やまゆり園での障害者刺殺事件が起きた際の神奈川県による調査の中で、虐待をはじめ不適切支援が行われていたことが明らかになった。それ以降、第三者を入れて、さまざまな試みが行われてきたことも承知している。

その後、NHKのETV特集「鍵をあける〜虐待からの再出発」という番組を観た。これは中井やまゆり園が再生しようとするプロセスを追ったドキュメンタリーだ。

この中で、職員から暴力的で破壊的な利用者だと長年思われてきた一人の利用者が、ずっと部屋に閉じ込められていた状態だった。そこに、第三者の専門家が入って、職員がその利用者への対応について学び、考え直した結果、職員の利用者さんへの姿勢が変わり、その結果、利用者さんは、部屋の外に出ても暴れることがなくなり、最後には、地域の人と清掃活動する、つまり社会参加をするまでに変貌する様子を観ることができた。心から感動した。そして、福祉の仕事の奥深さ、専門性の大切さを理解した。

今回、その中井やまゆり園で、今なお不適切な対応があったことを知り、大変に落胆した。報道を読む中で、看護師といった専門職が、抗精神病薬や解熱鎮痛薬を過剰に摂取させていた。極めて問題だ。

父が最初に入所した高齢者施設で、私の父に対する看護師の対応を見ていて、利用者が理解できていないことをいいことに、また、家族が(当時、コロナもあって)確認できなかったことをいいことに、考えられない対応をしている看護師がいることを体験として知っている。「専門職」が「専門職」として質を伴った仕事が求められる。

しかし、今回このような違法かつ不適切な対応が、内部通報窓口を通して発覚したことは、評価したい。内部通報制度は、極めて重要だ。今回、これがきちんと機能した。健全だ。これを告発した方を大いに評価したい。この問題提起が、もっと大変な事態を予防したと思う。

もう一つ、滝野川学園。社会福祉の関係者なら、誰でも知っている滝野川学園。日本で初めて、知的障害者に教育と支援を行なった石井亮一・石井筆子が設立した施設だ。現在は、私が社会福祉士の資格を取るために学んだNHK学園がある国立市にあるそうだ。

この歴史ある滝野川学園でも、利用者の見守りを怠ったため、利用者が踏切で列車にはねられ死亡する事件が発生している。「あの滝野川学園で!?」と、大変ショックだった。

知的障害の男性が列車にはねられ死亡 職員が見守り怠り、施設を処分:朝日新聞
東京都国立市のJR南武線矢川―谷保駅間の踏切で昨年3月8日午後3時ごろ、社会福祉法人「滝乃川学園」(国立市)が運営する知的障害者施設の利用者の40代男性が列車にはねられ、死亡する事故があった。この事…

障害者施設でも、学校でも、高齢者施設でも、「密室」になりうる場所での力関係は、時に尊厳を傷つけたり、差別や暴力が発生する空間になりやすい。

だからこそ、それを「発生させない」ための取り組みを行政が、施設職員らと共に、行なっていくことが必要だ。

この続きは、次のブログで。

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