今回のシンポジウム「いのちと生活を支える在宅医療と介護」で、大変勉強になった一つが、訪問歯科について話を聞けたことだった。
歯医者さん。ご無沙汰の方も多いことだろう。しかし、歯科は、健康にとってとても重要だ。
東葛歯科の関先生から説明を受けた。
東葛歯科は、東葛病院に入院・通院の患者の他に、在宅訪問で歯科治療が可能になっている。
ポータブルユニットとレントゲンで、外来と同じ治療が可能なのだという。すごい時代!
在宅歯科治療では、
・入れ歯の作製・修理
・虫歯の治療
・歯周病の治療
・定期管理
・抜歯
・冠・差し歯・ブリッジ
・口腔管理や口腔ケア
といったことができるそうだ。
誤嚥性肺炎は、高齢者にとって大敵だが、70歳以上の肺炎患者の7割以上が誤嚥性肺炎。口腔ケアによって、肺炎発症率が40%程度減少するそうだ。
また、歯を失うと栄養摂取に影響があり、歯が19本以下だと体重減少のリスクがあるそうだ。
研究では、歯が19本以下の人に、歯磨き、歯科受診、入れ歯の使用、その全てをおこなった場合に、死亡率が46%減少したという。
訪問歯科治療は、医療保険と介護保険で行っているとのこと、毎日の自分で、または家族によるケアだけでなく、訪問歯科治療を利用するというのもよいと思う。
私自身は、ある優秀な歯科衛生士さんとの出会いによって、歯磨きが根本的に変わった。その方からは、「70歳まで、自分の歯で食べられるように頑張って!!!」と言われている。
毎日の忙しさから、実は「出来の悪い弟子」(とほほ)なのだが、歯磨きの時には、必ず言われた磨き方ができるようには気をつけてはいるつもり(笑)。
家族としても、歯の問題は、軽く考えがちだが、実は、とても大切。
病院まで一緒に行くのは大変という場合には、訪問歯科があることを念頭においておきたい。
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