流山で広木克行先生の講演会に学ぶ。その1

子ども・子育て支援

今日は、広木克行先生の講演会「不登校の『心の傷』が癒えるとは」に参加してきた。先生の講演を聞くのは10年ぶり。前回は、子どもの通った保育園の10周年記念講演だった。今回もまた、広木先生の子どもたちへのまなざしに学ぶことが大きかった。

ご存知の通り、今、日本では、不登校がものすごい勢いで増えている。しかし、「なぜ不登校になるのか」「不登校になった子どもたちをどうサポートするのか」について、十分に分析がなされておらず、それぞれのサポートも十分になされていない。直接の原因とそれをもたらした要因が混乱している。

心に傷を負った子どもたちは、その7割に腹痛、頭痛といった症状が出て、その後、不眠、昼夜逆転が起きてしまう。子どもたちが負った心の傷の要因を文部科学省がもっと調べるべきだ。

上田は、文部科学省だけに任せるのではなく、子どもたちの一番近くにいる流山市の教育委員会が、きちんと当事者である子どもたちやその保護者から話を聞き、しっかりと調査をする必要があると思う。

心の傷を受けることについて、日本では、大人も子どももきちんと取り組んでこなかった。「甘えだ」「お前だけではない」「みっともない」とされ、自分で秘めてしまう傾向にある。英国の鬱の子どもたちが、どんなに辛いか、嫌か、とくとくと話すのに対して、日本の子どもたちは、涙しても話さないという。

上田も、欧米のニュースで「メンタル・ヘルス」という言葉をとてもよく聞く。欧米でも、以前は秘めるものだったのではないか。それが社会全体の努力の中で、それを口にし、支援を求めるべきことだという認識が広がったように思う。このような社会全体の姿勢は大切だと思う。

学校に早く戻すことを目的とするのではなく、子どもの心の傷を癒すことが欠かせない。その心の傷は、本人もわからない、「言葉をもたない」、そして、体が動かなくなる。それは自分を守ろうとしている。それをわかってもらえない時、暴力にもなる。しかし、心の傷が癒えたら、自分から動ける状態になる。そのためには親が大切であり、その親を支える隣人も大切だ。親の支援がとても大切。そのためにも「親の会」がある。

次に続く。

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