Q : ご指摘のような子ども達が置かれている現状があるのであれば、全市の子ども達のためにそれを改善するような研究や周知をするのが教育研究所なのではないですか?
上田より:私は先生ではないので、上田さんで、お願いします(笑)
おっしゃる通りです。
私は、前回の流山市長選に立候補したのですが、その時に「就学前教育についてのセンター」が必要だと訴えました。 しかし、実は流山市は「子育て支援センター」をもっています。廃園が検討されている園は、その附属幼稚園です。
ところが、廃園に関する流山市からの説明会に参加する中で、この子育て支援センターが、市内の幼稚園に対する指導や研修をほとんどやってこなかったことがわかりました。 幼稚園は、県が管轄です。私立幼稚園は、それぞれが建学精神や指導目標をもっているので、市がなかなか介入・指導できない状態だったのかもしれません。
流山市は、附属幼稚園を廃園し、子育てセンターのみを残し、その機能は残していくと言っています。そして先日、広報ながれやまでは、この子育て支援センターが市内幼稚園・保育園職員への研修を行う案内がでていました。これは、いいことだと思います!
しかし、これまでそういったことは行われてこなかったのが事実のようです。 それぞれの園の考えや指導方法があっても、基本の大切な部分は学び合い、共通の指導レベル・子どもたちの育つ環境への基準が確保されることが大切だと思います。
ついでにいえば、私は、市内の園を巡回する指導員が必要だと訴えました。何か問題があるのを批判するのではなくて、「では、どうやって解決するか?」というところに、専門家として共に考え、解決に導く存在がほしいと思っています。
この巡回指導員は、もちろん子育て支援センターの職員となる設計にしたいです。一つ言えば、子育て支援センターが、最新の知見などを集めながら、支援をおこなっていくことが必要ですが、それには「実践の場」が必要です。
就学前教育についての指導や研究が、机上の空論であっては意味がありません。 私は、しっかりとした「実践の場」として附属幼稚園を残す必要があると思います。
流山市内も、日本全体も、幼稚園の需要が減っています。これは事実です。流山市内も、共稼ぎの家庭がものすごく増えています。
ですから、となりにある公立の保育園とともに、「公立の幼保連携型こども園」への移行が現実的な解決だと考えています。もちろん、子育て支援センターのセンター機能を併設します。
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