流山市から、外国人問題について考える。2025.07.22公開

まちづくり

参議院選挙が終わった。

その感想については、また当ブログでも書いていくことと思う。

今回の参議院選挙で、ずっと、

「いま日本で暮らす外国人はどう思っているだろうか?」ということが頭から離れなかった。

しかし、そうそうインタビューできる外国人の方も知らず。

そんな中、先日、こんなことがあった。

私が暮らす南流山は、新松戸ほどではないが、ここ数年、外国人の方を見かけることが多くなった。カレー屋さんは以前から。しかし、コンビニの店員さん、介護職員、解体工事の作業員さん、植栽関係のスタッフなど、職種が広がっている。

7月20日(日)は、南流山一丁目自治会の夏祭りだった。うちの高2も、幼い頃、子どもお神輿を担がせてもらい楽しんだものだ。今年は、この日、家族で出かけることになっていたため、夏祭りには参加しなかった。とはいえ、お世話になった夏祭りを少しでもお手伝いしたいと思い、21日(月)の朝、うちの高2とともに、昨年に引き続き、会場となったカエル公園のゴミ拾いをしてきた。

高2とともに、公園を一周。30Lの袋がいっぱいになった。やっぱりどうしてもゴミは出る。ベンチ付近は特にタバコの吸い殻が多かった。あるベンチに行った時のこと、南アジア系の若い男性2人が、ベンチに座って、飲み物と何か食べながら話し込んでいた。悪いとは思ったけれど、こちらも時間があるので、その周辺のゴミを拾っていたところ、男性が話しかけてきた。

男性:私たちが食べているものは、ちゃんと自分たちで捨てますからね。

上田:あ、お願いしますよ〜。

男性:これみんなコンビニで買ったから、コンビニに捨てますから。

上田:よろしくね。

男性:僕たち、タバコは吸いませんから。

上田:大丈夫、わかっているよ。

この会話を読んで、どう思われるだろうか?

私は、なんだか切ないなと思った。これだけ日本語も上手いから、ニュースなどにも接しているだろう。ゴミ出しなど、「迷惑なことは外国人が起こしている。外国人は困ったものだ。」と日本人に思われていると思っているのではないか。

ヨーロッパ諸国では、移民問題が、国政を揺るがす大問題になっている。日本の比ではない数の移民が流入しているということもあるが、移民問題が、他の優先度の高い国内問題を進める上での大きな足枷になっている。それは非常に問題だ。

日本においても、移民受け入れについては、しっかりとした議論が必要だと思う。一人の人の生活を引き受けることになるのだ。職場、医療を含めた社会保障、教育、生活支援。働くだけ働いてもらい、税金も払ってもらいながら、問題や負担は困るというわけにはいかない。

外国人研修生問題は、以前からすでに人権侵害を含めた大きな問題を抱えており、その見直しが必要であることは与野党ともに認識されていると思う。こういったことも含めて、きちんと移民政策の全体を検討することは必要だろう。

しかし、少なくとも政治家であることを自認し、また候補者であるならば、正確な知識をもとに訴えることが必要で、有権者を煽動するような発言、外国人への憎しみや差別につながるような発言やものの言い方を決してしてならない。また「それは有権者が誤解したのだ。」といったような、有権者側に責任を転嫁するような無責任な態度は許されない。

私自身、コンビニで、外国人のスタッフに、いろいろ親身に教えてもらったことがある。コンビニの仕事は多岐に渡り複雑。それを母国語以外の言語でやるのだから、すごい!と思う。そして、日本人がやろうとしないような大変な仕事も引き受けてくれている。私たちの社会は、すでに日本人だけでは成り立たなくなっているのではないだろうか。

だからこそ、お互いに、気持ちよく、共に暮らしていけるように、法律を含めて環境を整備することは政治家の責任だ。日本人にとっても、外国人にとっても、お互いが安全に、安心して暮らせ、一緒に力を合わせていけるような共生社会が自治体にも、国にも、求められる。

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