流山市でも、孤独死は珍しいことではない。2025.04.12公開

誰一人取り残さない

4月12日の朝日新聞朝刊で、警察庁によると、昨年自宅で亡くなった一人暮らしの人は、全国で7万6020人で、このうち、死後8日以上経過して見つかった人は、2万1856人だったという。死後8日以上経過して発見された人のうち、1ヶ月以上は6945人、1年以上は253人だったという。また、死後8日以上経過して発見された人の8割が男性だったという。

孤独死についての作業部会を設置した内閣府は、「発見が遅れて腐敗した状態で発見される死には尊厳がない」「引き取り者がいなければ、相続や清掃、葬式などで自治体などによる事務手続きや経済負担が増える」などとして、正確な実態把握を求めていたという。

「発見が遅れて腐敗した状態で発見される死には尊厳がない」のだろうか?

死生観の違いだろうが、違和感がある。

孤独死は、必ずしも高齢者ではない。また死後8日以上経って発見されることは、決して珍しいことではないと思う。独身者も増えているし、必ずしも毎日職場に行く人ばかりではない。

私の近くでも、孤独死の形で発見された方がいた。それほど歳をとっている方でもなく、会えば気さくに挨拶をしてくださる方だった。孤立をしているという印象はない。

孤独死というのは、珍しいことではなく、現代においては、ありうることなのだと思う。

若くても、自分の身の周りについて考えておく、可能ならば、信頼する人に、それを伝えておくことは大切だと思った。特に、単身者(単身者ではなくとも!)は、自分の死後についての対処の仕方について、財産について、きちんと書面にして、信頼できる人、公証人等に渡すなどの対応が必要だと思う。しかし、そのような処し方について、誰も教えてくれていない。もっと行政の側も、このような情報を伝える努力が必要だ。

こう書きながらも、私自身、そのような準備ができていない。

何が起きるかわからない。

だからこそ、自分の死に関しても、向き合う必要があることをいま自分自身にも語りかけている。

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