鍵屋一講演会「明日来るかもしれない災害から命を守る今日の備え」より〜 その6 最終
これまで5回にわたって、鍵屋一講演会の内容について、お伝えしてきた。今回で最終としたい。
流山市の課題について、まとめてみたい。
1、個別避難計画の作成は「今年から」という流山市。
私は、2023年の流山市長選挙の時から、個別避難計画の作成や訓練について公約にあげてきた。
流山市では、2025年度からやっとのことで、実施していくという。
明日にでも起こりうる災害。早急に計画を説明、実施していく必要がある。
私は早急に行う秘策をもっているが、まずは流山市のやり方を見ていようと思う。
ただし、先日ある自治会役員の方が「お楽しみ会」で説明するつもりと話してくれた。
申し訳ないが、個別避難計画を必要としているのは、そういった行事に参加できるような方ではない。
個別避難計画は、流山市が好きな「○○件計画ができました!」ということが評価になる内容ではない。
本当に必要な方、つまり病気療養や高齢者、障害などのために、自力で早く動くことができない方はとにかく早急に対応が必要だ。そのほか、多子の家庭なども対象にしていいだろう。要は、いざという時に、簡単には移動できない方について、徹底的に計画を作っていくこと、訓練をしていくことが「誰一人取り残さないため」に必要だ。
2、本気の避難訓練ができているか?
流山市に長年住んでいて、一度も本気の避難訓練に遭遇したことも、参加したこともない。
避難訓練を「やる」こと、「ちゃんと」やれたことに満足するのではなく、真剣に本気で避難訓練をすることによって、問題点を炙り出すような訓練が必要だ。そのような訓練が、流山市でできているか?
3、数は足りているか?
流山市は、本気のシュミレーションができていないので、「テント型避難所を確保しました!」といったところで、それが市民のどれくらいの世帯に割り当てられるのかといったら、寒い状況だろう。
流山市の備蓄状況を明らかにする。物流センターと提携しているというが、いざという時に、それだけの物資が確保されて提供されるのかを明らかにする必要がある。
その上で、市民がそれぞれどれだけの備蓄をしておくべきかについての的確な情報提供がない。
4、コミュニティをつくっていく!
マンションでは、隣の人も知らないという状況が出てきているようだ。
自分の近くの人たちとコミュニケーションをとっておくことが、いざという時に、とても大切。
5、少しずつでも、自分でできることをやっておく!
ートイレの備蓄
ー水といろいろな種類の食糧の備蓄
(1週間分くらい・・・我が家のように、ご飯が少ないとイライラする世代の男性がいる家庭は、もっと増やしておいた方がいいかも!)
ー家具を止める(食器棚など止められないときは、棚の手前に何か挟んで、少し傾かせるだけでも違う)
ーガソリンは、いつも半分になったら満タンにしておくクセをつけておく
6、お子さんが小さい家庭は、よくよく考えておいて!
子どもが小さい時と大きくなってからでは、持ち物が全く違う!
日々使っているもののストック、あると便利なものをしっかりと日頃からチェックしておくことをおすすめする。あれもこれもはいらない!子どもが小さいときは本当にシンプルで良いと思う。ただし、あってよかったもの、子どもが好きなもの、好きな食べ物(ミルク)などは、きちんとリストアップして、日頃からきちんとまとめて、管理しておくと良いと思う。
いざという時に、子どもとバッグや持ち物をさっとベビーカーに乗せて、自分ものは背負って、移動できるようにしておきたい!
もちろん、食糧の備蓄には、子どものミルク、離乳食などの備蓄もあることをお忘れなく!
外出上手な親は、避難上手だと思ってください。
いろいろと災害時の問題、中でも個別避難計画、鍵屋一さんの講演内容を中心に書いてきた。
この講演は、非常に参考になったし、ガンガンメモをして、勉強になった。
もっとたくさんの市民に聞いてほしかった。
とはいえ、私にとっては、こんなに勉強になったけれど、私から見え場所の方達は、メモをとっている人があまりいない・・・。
と思ったら、半数以上は市役所職員の方だったよう。
でも、すごいなと思ったのは、ほとんどの人がメモを取る必要がなかった状態だったこと。
消防と書かれた制服を着た、たぶん消防署職員の人も座っていたが、彼もメモをしてなかったな〜。
みんな、この程度のことはご存知なんでしょう。
それは、すごい知識だし、とても心強く思った。
そういう「知っている」人たちだけでなく、もっと広く市民に知らせて参加してもらいたかった。
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