子どもと国立科学博物館で開催中の「鳥展」に行ってきた。
一番最初のセクションは「絶滅」。
鳥は、生き物の中でも、環境の影響を受けやすいのだそう。
IUCN (国際自然保護連合)が指定する30000種を超える絶滅危惧種のうち、14%が鳥。
この500年間に187種の鳥が地球上から消えており、その9割が島に住む鳥だという。
し絶滅の要因は、50%近くが侵略的外来種、約25%が狩猟やペットとして販売するための捕獲だった。
日本でも、15種・亜種が絶滅したが、このうち11種は小笠原諸島や南西諸島での絶滅だったそうだ。
流山市でも、「大鷹のいないおおたかの森」と言われたり、ムクドリが巣としないための対策など、鳥が生存するのに過酷な状況が起きている。先日は、鳥ではないけれど、猿やイノシシが出没した。
流山市内の緑が失われて、鳥や動物たちも居場所がないのだろう。
流山市は、生物多様性ながれやま戦略(第二期)をつくっているが、「本当に」多様な生物を保存し、増やすための施策がない。まさか、木を1年間で500本の木を植えれば、多様な生物が生きる環境が確保されると考えているわけではないだろう。農薬使用などを含めて、あらゆる観点から、生物が生きる環境についての具体的な保全対策が必要だ。
生物多様性ながれやま戦略(第二期):https://www.city.nagareyama.chiba.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/475/h30seibutusenryaku_2_gaiyou.pdf
市野谷の森にしても、50haの半数以上の木が伐採され、今では「大鷹のいないおおたかの森」とまで揶揄されている状態をつくってきた。今の市野谷の森を守った市民の存在があったと聞く。
オオタカがいなくなった森:http://www.boso.shizen2.jp/nakayama32.htm
2000年から2024年までの間に、田は48.3%、畑は66.7%、山林42.7%に減少している。この急激な田畑山林の減少が、生物多様性に大きく影響している。
まずは、市野谷だけでなく、思井の森、古墳の森など、過去から引き継いでいる現在ある緑をなんとしてもしっかりと死守し整備していくことが、鳥だけでなく、流山に生きるあらゆる生物にとっての大切な一歩だろう。
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