広報ながれやま2025年5月21日号7面に「保育施設・幼稚園の在園状況」が掲載されていた。

まず、公立、私立、保育園、幼稚園を問わず、定員充足率が100%にはなっていない。保育園は90%程度。これに対して、共稼ぎの家庭が多い流山市の現状を反映して、幼稚園のニーズが少なくなっていることがわかる。
幼稚園は、公立31.7%、私立72.9%。公立の幼稚園は、江戸川台にある幼稚教育支援センター附属幼稚園(以下、「附属幼稚園」とする。)だ。定員充足率は30.0%。この数字だけ見ると、在園児童数が少ないかのように見えるが、私はそう思わない。数だけでは判断できない。
障害をもつお子さんの割合が52.6%と、他の幼稚園や保育園とは比較にならないほどの数字であることを考えれば、極めて大切な存在だということがわかる。もちろん、そうは言っても、定員60名を考えれば、30名超はいてほしい。私は、それは流山市の努力次第で可能だと思う。流山市がもっと、私立園並に、広報を工夫をしたり、附属幼稚園の良さをアピールする努力をすれば、入園者は確実に増えると思う。
私は、幼稚園、保育園、共に必ず「公立」の存在を残しておくべきだと考えている。いついかなる時も、どのような場合においても、「絶対に」子どもたちを受け入れる場所が必要だからだ。
以前にブログで書いたように、流山市内には、障害をもつお子さんに対する不適切対応があった幼稚園もあった。しかし、公立園で、それは絶対にあり得ない。「絶対的に」子どもたちを受け入れる園が必要なのだ。どんなに難しいことがあっても、地元の幼稚園に通えるように、市が環境を整え、「絶対的に」子どもを受け入れる。これが公立園としての矜持だ。
加えて、震災時やコロナといったパンデミックの時も働くエッセンシャル・ワーカーの皆さんがいる。行政職の皆さんもそうだろう。そういった方のお子さんたちが安心して預かってもらえる場所が必要だ。これも公立園の仕事だ。震災時などに、私立保育園に通っている方のお子さんで園が開かない場合には、公立園で受け入れるといった対応も必要だろう。
私立幼稚園や私立保育園についても、今後の充足率を考えながら、それぞれがどう存続していくのかを含めて、検討していく時期になっているのではないだろうか。
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