2024年における児童虐待の摘発件数が警察庁から発表された。なお、この数字は、警察が関与・摘発した件数であって、全体的な児童虐待の件数の一部であることをお断りしておく。
摘発件数は2649件で、前年比264件増。
親などから虐待された子どもは2700人。加害者別にみると、実父1233人、実母704人、養・継父438人だった。
身体的虐待が2136件で最多。性的虐待は431件で、10年で3.7倍に増加しているという。
事件で被害を受けて死亡した18歳未満の子どもは52名、半数近くが無理心中だった。昨年から24人も増えている。大変深刻だ。
それにしても児童虐待の数が減少しない。被害が潜在化するよりいいのかもしれないが、増加の一方だ。
親が追い詰められている。
加害者である親のケアをしていかなくては、子どもへの虐待を止めることはできない。性暴力や無理心中が増加していることについても、言語道断、許されない。
親になるということは難しい。
自治体において、親が親となることを学ぶ場所をもっとしっかりとつくり、確実に子育てについての情報を伝えていく仕組みをつくること。そして、「虐待」というレベルにまでエスカレートすることを予防するためのカウンセリング利用についての周知をもっと改善していくことが必要なのではないか。
児童虐待についての分析については、改めて本ブログでも考えてみたい。
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