流山市内の古間木という地域のことをご存知だろうか?
誰もがその周辺の道路を車で通ったことはあると思うが、車道から森林に入っていくことはないのではないだろうか?
私は、今年5月5日、「ふるまぎ里山ミュージアムを実現する会」と、これに賛同する市民の皆さんと共に、この古間木地区を訪れた。その後も何度か訪れた。
猛禽類のサシバを何度も見かけることができた(珍しいらしい!)。キジの生声!を聞くことができ、なんと息子は、ひょっこり顔を出したキジの写真を撮ることができた。群生期に、半夏生の花を見にも行ってきた。開発が進む流山市の中で、非常に貴重な場所だということを様々な動植物が教えてくれた。
その時のブログを再録しておく。


田とそれを取り巻く雑木林が作り出す「谷津」という地形が残るのは、この古間木地区が流山最後の場所となっている。長い年月の中で守られてきた谷津。これを破壊したら、それを取り戻すためには、大変な労力や予算が必要になってくる。だからこそ、この貴重な環境を守れるか否か、流山市民の良識が問われている。
その古間木地区に異変が起きている!
芝生生産圃場にするとの農地転用の申し出が農業委員会によって許可され、休耕地が非常に高い高さまで埋め立てられている。ところが、芝生の生産が実行されているようには見えないのだ。
埋め立ては、芝生生産圃場整備事業合同会社(株式会社グリーンステージジャパンの子会社)によるものだ。この業者が、野田市目吹と木野崎でも、同じように芝生生産圃場を運営しているのだが、こちらも実質的に芝生の生産が行われた形跡がない状態のようなのだ。
流山市の農業委員会が精査しているのだから、間違いはないと思いたいが、まさか流山市の中でも「宝」と言える、非常に貴重な谷津の田を破壊して「建設残土処理のために埋め立てる」ものではないだろうか!?という声が市民から上がっている。
繰り返すが、失われたら蘇らせることが大変な、この貴重な流山市の「宝」である谷津をまさか、建設残土処理に使うほど、流山市がその価値について無知・無関心だとは思いたくないが、事実はどうなのか、明確にする必要がある。「都心に一番近い森のまち」などと宣伝していた流山市の理解が、この程度だとしたら「看板に偽りあり!」だ。
すぐに現状復帰と環境保護へと舵をきる必要がある!
と訴えたい。
現在開会している9月議会に、この問題を憂慮する市民から陳情が上がっているそうだ。少し長いのだが、ぜひ一読していただきたい。流山市の自然環境を守るために活動してきた方達が、今、何を大変憂慮しているのかがわかっていただけるだろう。待ったなし!だ。
https://www.nagareyamagikai.jp/doc/2025090200022/file_contents/R7-3_tinzyou17.pdf
この件については、9月10日に阿部はるまさ議員、9月12日にうた桜子議員から、一般質問で取り上げられるとのこと。ぜひチェックしていただきたい。当ブログでも、この審議の模様をお伝えする。
また、この陳情は、9月17日(水)10時から流山市議会の市民経済常任委員会にて審議。10月8日(水)本会議にて、審議・採択が行われる予定とのこと。
流山市と市議会議員の皆さんが、長年の歩みの中で守られてきて、簡単には作り出すことのできない「宝」である、この谷津をどう扱うのか、しっかり注目していただきたい!
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