6日の流山市議会本会議。附属幼稚園廃園問題で「公の責任」を問う。

まちづくり

10月6日、流山市議会は9月議会の閉会を迎える。13時からの本会議で、全ての提案条例案が検討される。その中に附属幼稚園廃園問題に関する条例案がある。

すでに当ブログでお伝えしたように、9月議会の教育福祉委員会では、「4対2」で「不採択」となった。これは、「附属幼稚園存続が4委員、廃園が2委員」で「廃園は不採択」ということだ。そして6日の本会議では、全市議会議員が、この条例案について判断することとなる。

判断のための論点を挙げてみたい。

◯流山市の就学前教育は、誰が責任をもつのか。

幼稚園の場合、許認可をはじめとした管轄は、確かに「千葉県」だ。しかし、その「質」を確保するためには、流山市が千葉県と連携しながら、その責任を担っていく必要がある。

◯流山市内の幼稚園、保育園等での実践を共有する核となる存在としての附属幼稚園

流山市は、これまで附属幼稚園が「長年培ってきた幼児教育の実践の積み重ね」という財産をしっかりと守り、発展させ、流山市内の幼稚園・保育園の「質」の向上を幼児教育支援センターと共に担っていく「核」として機能させることが重要である。

私も園を視察させていただいたが、「子どもたちを中心にした教育実践」が行われている素晴らしい園だと思う。その実践をしっかりと市内全体へ、未来へ繋げてほしい。

またこれまで実践されてきた「幼保小の連携」もますます重要であり、今後もしっかりと進めていく必要がある。

◯附属幼稚園廃園問題が二転三転する市当局の姿勢を問う。

流山市の「廃園ありき」の姿勢が問われるべきだ。流山市は、廃園ありき、むしろ廃園に追い込むためとしか思えないほど、様々な改善策の提案を退けてきた。来年度の入園者募集の案内も行われておらず、附属幼稚園入園希望の子どもの保護者に不安をもたらしている。公立幼稚園の管理者としての責任を果たして来なかった責任が問われるべきだ。

廃園ありきの姿勢の背景には、流山市内における幼稚園入園者数の減少の中で、私立幼稚園の経営を優先するためではなかったか。

公立と私立は、それぞれの役割をそれぞれに果たすことで、流山市内全体の就学前教育を実現できる。公立、私立のどちらも必要なのだ。

◯「子どもを選べる」私立幼稚園ではなく、「子どもを選ばない」公立幼稚園の存在意義は大きい。

公立園の存在意義は、「子どもを選ばないこと」だ。

誰もが迎えられ、安心して過ごせる園を用意することは「公(おおやけ)」の責任である。

◯地域コミュニティをつくってきた附属幼稚園の役割と実践への敬意

個性豊かな地域の子どもたちを職員はもちろん、地域の皆さんや卒園生、卒園生保護者などと共に育てていくことは、「地域そのものを育てていくこと」。その実践は、簡単ではない。

その中で、子どもだけでなく保護者も育ち、その関係の中から地域コミュニティがつくられていく。これまで、この江戸川台の地で積み重ねられてきた実践への敬意と存続が大切である。これを一度でも壊せば、それを再びつくるのは大変だ。

◯保護者に何があっても保護できる施設の重要さ

私たちの社会は、コロナ、災害をはじめとした緊急時を経験してきた。しかし、そんな時も、みんなのために働く人たちがいる。保育園や幼稚園、認定子ども園など、どんな時も働く人たち、様々な事情がある人たちが、子どもたちを安心して託し、育つ環境を確保することは公(おおやけ)の責任だ。

◯附属幼稚園の改善をどう進めるか。

全国、そして流山市でも、保育所への入園希望者が増加しているのに対して、幼稚園の入園希望者数は減少傾向にある。附属幼稚園の入園者数が定員に満たないことは事実である。流山市は、その対策こそにしっかりと取り組む必要がある。

附属幼稚園の給食、3年保育の導入ということもあるだろうし、隣接する流山市立保育園との融合によって、公立の認可子ども園という形にしていくことも考えられる。

これらのことは、今後の喫緊の検討課題だろう。

最後に・・・。

今回の附属幼稚園廃園問題は、流山市の「公(おおやけ)」としての役割を私たち市民が、市議会議員が、どう考えるかが問われている。

流山市議会議員の皆さんには、ぜひ議員としての原点に立って判断していただきたい。

「子ども施策が大切だ」と、誰でも言える。その際に、病気や障がいをもつなど、様々な子どもたち、そしてその保護者が、安心して受け入れられ、質の高い就学前教育を受けられるようにするためには、何が必要なのか。そのことを検討した上で、判断していただきたい。

その際に、これまで流山市が示してきた「お金・経費」だけで判断できるものなのか。私立は、お金がかかれば、経営上できないこともあるだろう。しかし、公(おおやけ)の役割は、赤字でもいいとは言わないが、本当に必要なものなら、その役割を果たすことが「公(おおやけ)」の役割だと思う。

様々な力関係が働く議会であることは、誰もが承知しているところだが、それでもなお、市議会議員としての原点に立って、市当局の提案が、様々な子どもたちや保護者にとって必要なものを奪うことになるのであれば、不採択としていただきたい。

これまで子育てをしながら活動してこられた附属幼稚園の保護者の皆さんが、どんな思いで市議会議員の皆さんに訴えてこられたのか、その思いに真摯に耳を傾けてほしい。

流山市立幼稚教育支援センター附属幼稚園という「流山市の宝」をしっかりと守り、さらに改善することにこそ、お力を貸していただきたい。

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