流山市は、流山市幼児教育支援センター附属幼稚園廃園の方針を提起し、2023年11月21日〜12月20日、パブリックコメントを実施しました。
寄せられたパブリックコメントとそれに対する流山市からの返答については、こちら↓で。
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/044/677/iken.pdf
意見を寄せた市民は239人、これまで実施された流山市のパブコメの最高数と聞きました。
私も、このパブコメをすべて読ませていただきました。読みながら涙がでてきました〜!
これだけ多くの卒園児・保護者や地域の人々から大切にされる幼稚園。嬉しいですね。現在に至るまで、関わって来られた職員は、これを読んで本当に嬉しいでしょうね。附属幼稚園が、名称を変えながらも、江戸川台の地で、地域の皆さんから大切にされ、よい実践・時間・思い出を積み重ねてきたのだということが、よくわかりました。
流山市の集計では、239名のうち、廃園に賛成22件、廃園に反対84件としていましたが、「反対」という言葉を使っていなくても、廃園に反対する人が圧倒的な数でした。
以下は、パブコメの中で、気になった指摘をあげておきます。
・流山市立幼稚園協議会から廃園「賛成」「反対」両論併記の答申がでていたが、その後短期間で「廃園」という結論になり、教育総合会議に諮られた。廃園に結論づける間の議論のプロセスは、議事録もなく、全く不明瞭だ。
・要支援児を受け入れた私立幼稚園に加配するというが、その予算について算出、提示がない。
・附属幼稚園廃園後、支援センターは他の私立幼稚園を指導するというが、個々の建学精神を独自にもつ私立幼稚園に指導可能か?
・こども園に移行してはどうか?
・附属幼稚園の財政状況を説明するのに、プレ保育や預かりなどの収入が反映されていない。
・廃園について検討した流山市立幼稚園協議会では、附属幼稚園から園長も、保護者も全く招聘されず、現状の説明や報告、意見を述べる機会は全くなかったのは、おかしい。
・子どもたちについて、公立・私立関係なく、基準があって然るべきだ。
・受給証をもっていて、幼稚園にも保育園にも入れていない子どもの数を確認する必要がある。
これ以外にも、子どもたちを育てる背景として大切な哲学について、またインクルーシブ教育の重要性について、素晴らしい意見がいくつも寄せられていて、大変心強く思いました。
明日11月16日は、流山市在住のイラストレーターsandyさんの日めくりカレンダーによると、1876年日本ではじめての官立幼稚園が開園した日なのだそうです!
附属幼稚園内のクライミング・ウォール
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