流山市立附属幼稚園をどうしたらよいか。上田の結論。附属幼稚園⑦

子ども・子育て支援

附属幼稚園をどのようにしていくか?これまで6回にわたって、附属幼稚園廃園問題について、さまざまな面から検討してきた。

◯上田恵子の意見としては、

流山市立子ども支援センター附属幼稚園は、隣接する市立江戸川台保育園とともに、公立幼保連携型こども園にするのがよいと思う。

再開発が検討されている江戸川台。私自身、まだ江戸川台の住民の皆さんと十分な話し合いができているとは言えない。

ただ江戸川台を歩くたびに思うのは、この地域の良さは、閑静な住宅街という住環境にあるということ。

上田恵子が考える江戸川台のまちづくり3本柱

閑静な住宅・公園のある落ち着いた住環境

  元気に子どもたちが育つ教育環境

  顔の見える関係が生まれる商店街の再生

この3本柱を大切にした、江戸川台地区の再生が必要だと思う。

そして附属幼稚園は、保育園と共に、公立幼保連携型こども園として、そのまちづくり3本柱の一つを担う存在になってほしい。

子育て支援センター

その機能をもっと高めていく必要がある。先日「広報ながれやま」で先生たちの研修会実施の告知が掲載されていた。いいことだ!しかし、支援センターが「教える」というより、コーディネーターとして、市内の保育士や幼稚園教諭が、それぞれの実践を持ち寄って学びあうようなスタイルが良いのではないかと思う。また、市内の保育士・幼稚園教諭が同じ専門家の話を聞き、共に考えていくことも大切だ。

巡回指導員

私が2023年の流山市長選挙の公約集の中に入れている「巡回指導員」もぜひ導入したい。その巡回指導員も「教える」というより、専門的知識をもった巡回指導員が、現場の課題を共に考え解決へと導くようなスタイルでお願いしたいと思う。

保護者が学ぶ場

保護者の皆さんが学ぶ場も必要。上手に子育てをしていらっしゃる方も多く見かけるけれど、子育ての知識は、やはり学ぶ必要があるものだと思う。流山市が、保護者が学び、共有するような場を用意することが必要だろう。

◯江戸川台地域住民との交流・支援

これまで同様に、地域のみなさんとの交流やご支援を受けて、「元気に子どもたちが育つ」環境をつくっていくことが大切だろう。そのような人と人との交流の暖かさが、江戸川台地区再生の核となってほしい。

今回の廃園問題は、保育園や附属幼稚園を大切にし、支えてこられた地域住民を「結論ありき」「遅い説明」という形で、ないがしろにした進め方が問題を大きくしていると思う。

子どもたちの中にとどまる「記憶」について

少し話はそれるが、「地域住民の気持ちを無視したような進め方」について思いを馳せる時、私は南流山地域図書館建設の時の違和感を思い出す。最初に、その建設の情報を知った時に、たまたま会った市長派と言われる流山市議会議員に「そんなものを造る場所がありますか?」と尋ねたところ、「ありますよ!あるんですよ!」と教えられた場所。そこには、8本くらいかな?大きな美しいポプラの木が植わっていた。長年、子どもたちの育ちを見守ってくれた木たち。まさか!と思ったが、その後その木々は切られ、図書館が建設された。切られた木が、何か記念的・象徴的に使われることもなかった。

私の息子は、その南流山中学校を卒業しているが、移転した南流中を母校とは思えないでいるようだ。あの移転も大人の都合だった。私は、あのポプラの木の姿を思い出すたびに、子どもたちの中にある「記憶」、「寄るべ」といったものの価値がわからない人たちが、この流山市で判断しているのだなと寂しく思っている。そして、そういう判断が、何かの反動を引き起こさなければいいがと思っている。

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