東北大学などのチームが、1歳未満から保育施設に通う子は、3歳まで通ったことのない子に比べて、3歳時点での発達の遅れの割合が少なかったという調査結果を発表した。
特に、「コミュニケーション」と「個人社会スキル」での差が大きかったようだ。
大きな人(大人)が何かを教えられる中で学んでいくのではなく、似たような人たち(子ども・仲間)の中で人を模倣することによって学ぶことが大きいのではないだろうか。また周囲の仲間とのやりとりから得られるものが大きいのだろう。
だからこそ、保育園の環境、「質」というものをしっかりと確保することが必要だ。
日本はまだまだ「3歳児神話」が根強いが、調査チームは「発達に悪影響はないので安心して預けてほしい」としている。
一方で、親との関係、愛着といった点はどうだろうか。発達以外の点からも考える必要があるだろう。
私の場合、生後4ヶ月から保育園に預けた。子どもは、保育園で育ててもらったと思っている。箸の使い方、年少の子どもたちへの思いやり、逆上がり、大人への信頼、熱中するパワー。いろいろなものを育ててもらった。
親としても育ててもらった。保護者懇談会での学習によって、子どもの成長について学び、子どもをみつめることになった。園での保護者の活動は、今も続き、互いの子どもの成長を喜び合える人間関係をつくってくれた。
私は、仕事を続けるということを選んだが、子どもとのゆったりとした時間を大切にしたいという気持ちもいいなと思っている。最近は、本当にうまく子どもと過ごしているお母さんたちを街で見かける。私なんて、あんな声かけできなかったなぁと反省することしきり。一方で、もし、親子の時間を過ごす中で、たとえ一緒に過ごしていても、親が携帯ばかり見ているような環境なら、それは発達に大きな影響を与えることがあると思う。
これからも保育園の大切さはおおきくなるだろう。
保育園や幼稚園は、子どもが育ち、親も育てられる場だと思っている。
だからこそ、保育園や幼稚園の「質」というものをしっかりとチェックし、質を上げていくための施策が必要!
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