過去のブログで、オーストラリアが世界で初めて、16歳未満のSNS使用を禁止する法案を可決したことをご紹介した。これはオーストラリアだけの問題ではないが、SNSによるいじめ、拒食症などによる若者の自死などの事件が起こった末の判断だ。
またMetaの元社員による告発で、「Facebookは、FacebookやInstagramをより安全にする方法を知っていたにもかかわらず、利益を優先させて、とるべき対策・変更を行なってこなかった」とし、米国議会で証言した内容は、ショッキングだった。これだけの利益をあげている企業が、子どものたちのメンタルヘルスより、自社の利益を優先していたとは!
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今日は、息子が現代国語の勉強をしていて、教科書に載っていた毎日新聞2019年5月26日の記事を読んでいた。この記事を要約し、自分の意見を述べよ、という課題だ。読むと、非常に参考になる。
ゲーム依存の若者たちに関する記事。
記事によると、2018年に発表された厚生労働省研究班の推計で、中高生の7人に1人にあたる約93万人が、ネット依存の恐れがあるという。
また鹿児島市内の医師の調査では、1〜6歳の全年齢で、3割以上が1日にスマホを1時間以上触っていて、6歳児では4分の1超が1時間以上ゲームをしていたという。なんてこった!大変だ!
確かに、子どもを黙らせるためなのか、親の携帯を幼い子どもに渡してアニメなどの動画を見せている様子をよくみかける。
ゲーム依存症などの治療で有名な久里浜医療センターの院長(当時)は、
「ゲームに触れるのが幼いほど危険性が高く、一気に依存症が進む。スマホやゲームを与えるのは遅ければ遅いほどいい。」と語っている。この言葉を大人たちは、重く受け止めてほしいと思う。
ゲームから発した暴言や暴力が起きているし、私の周りでも、実際にそのような話を聞いたことがある。
ゲームが全て悪いわけではないと思うが、ネット空間での暴力的なゲームは、人を殺すことの重さを軽くし、暴力への衝動を引き起こすのではないだろうか。
ゲームへの依存は、タバコを含む薬物への依存と同じだということを知っておく必要だ。「周りの友達がもっている」「自分だけが除け者にされる」とか、子どもの言い分は多々あるだろうが、まだコントロールすることができない脳の状態の子どもに、依存原因を与えることは保護者の側にも問題があると思う。そして、大きな代償がありうることを知っておくべきだろう。
スマホの子どもたちの脳への影響については、
アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」(新潮新書)がおすすめです。
子どもとの連絡や子どもの位置情報を得るなどの目的でスマホをもたせていることも多いと思う。しかし、スマホやゲームとの関係を親がしっかりと管理しないと、子どもの心(精神)までもっていかれてしまうということをよくよく知っておく必要がある。
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