1月22日の朝日新聞によると、メタの「インスタグラム」が10代の利用者への機能制限を始めるという。
13歳〜17歳の利用者は、「ティーンアカウント」に移行。
・性や暴力などに関する不適切な投稿の表示がでる。
・見知らぬ相手からのダイレクトメッセージが受け取れないようにする。
・1日の利用時間が60分を超えると、通知がくる。
・15歳以下の利用者は一律に非公開アカウトとなり、本人がフォローを認めた相手以外に表示されない。
・設定を変更するには保護者の承認がいる。
しかし、年齢確認がないため、年齢を偽ってアカウントをつくることができる。メタは、利用者の自撮り動画などによる年齢判断テストを進めるとのことだが、どこまで厳格な運用ができるか、疑問が残る。
このような運用は、すでに昨年の9月から、アメリカやイギリスでは始まっているそうだ。
遅きに失した感はあるが、まずは歓迎したい。
改めて、若者が「見知らぬ相手からダイレクトメッセージを受け取れる」状態であったり、「性や暴力の投稿が受け取れる」状態であること自体が問題だということが、よくわかる。元メタ職員が告発したように、こういった制限(対策)ができたにも関わらず、やってこなかったメタの責任は重い。
私自身、インスタを利用しているが、不適切なメッセージが送られてきている。子どもたちが好奇心で、そういったものにアクセスし、巻き込まれるようなことが起きてはならない。
とはいえ、その運用には難しさが伴う。
やはり、子どもにも、親にも、メディアリテラシーを徹底し、自分達で管理する体制、自分達で自分達を守っていくような対応が必要だろう。
私は、2023年の流山市長選挙での公約の中に、「未来を見すえた質の高い公立学校の教育」の中で、「自ら学び判断できる力の育成」として、「インターネットで真偽不確かな情報が溢れる今、人権教育、情報リテラシーを専門家の力をかりて、しっかり学び、自ら判断できる力を身につけます。」という公約をあげている。
流山市においても、参観日などを利用して、親子で考える機会をつくったり、年間を通してメディアリテラシーの問題を自ら考え判断できるようになるための授業を進めていく必要がある。
これまでのブログでも繰り返してきたが、15歳までは、子ども携帯ですませ、大人と同じような携帯を持たせないなど、親の方もしっかり工夫・管理していくことが、自分の子どもを「守る」ことなのではないかと思う。
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