先日取り上げた「高額療養費制度」が、国会で議論となっている。
上田恵子ブログ2月19日

流山市でも、高額療養費制度は闘病と生活を支えてくれている! - 上田恵子(ウエダケイコ) | 選挙ドットコム
丸山達也島根県知事が、政府が提案した「高額療養費制度の見直し」を「国家的殺人未遂だ」と厳しい言葉で批判したことが注目されている。「高額療養費制度」の見直しが、自民党、厚生労働省、財務省、どこから出てきたのかについては承知していないが、私は、...
今日の衆議院予算委員会で、石破首相は、今年8月からの負担上限額の引き上げは予定通り行うと説明。来年8月以降の制度のあり方については、患者団体の意見を聞いた上で検討し、今年の秋までに決定するとした。
今年8月からの負担上限額の引き上げの根拠は、「物価や賃金の上昇を踏まえた限定的なもの」という。しかし、物価が上昇する今だからこそ、上限額の引き上げをすべきではないのではないか。このような引き上げの根拠は、納得できない。
先日、医療関係者と、この問題について少しだけ話をした。
薬価の高さを含めて、さまざまな問題があることも理解した。
しかし!
今年8月から
年収370万円〜約770万円→負担上限額が8000円アップ、88200円
年収約1160万円以上→約40000円アップ、29万400円
という具体的な数値を見てほしい。
年収370万円の人が、月に療養費のみ88200円を自己負担しなければならない状態では、生活は成り立たない!!!長期療養者については、据え置きとのことだが、長期でなければ、上記の金額となる。
年収と負担上限額の関係は、もっと現実の金額を検討して再設定すべきだろう。
患者やその家族は、療養だけをして生きているわけではない。
2月19日のブログでも書いたように、
本人の療養のみならず、家族が療養者を支えながら生活ができる体制を含めて、国は、数字だけを見るのではなく、実際に生きている患者とその家族の生活の現実をしっかりと見て、制度設計すべきだ。
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