3月13日、ふるまぎ里山ミュージアムを実現させる会の発足会議に参加してきた。
「都心から一番近い森のまち」であるはずの流山市は、ここ20年の間に、田は3分の1、畑や森林は2分の1にまで激減している。
「生物多様性戦略ながれやま」を策定し、モニタリング調査を実施しているにもかかわらず、それが本当に生物多様性を守るための施策につながっているのだろうか。
実際に、流山で農業を営む方は、「以前にいたような生物がめっきりいなくなっている」という実感を話してくれる方もいた。
現在、市街化調整区域となっている古間木のあたりには、「谷津」といって、「雑木林に囲まれた田がある地域」が存在している。このような地域は、いまや流山市の中でもほぼ最後の存在になりつつあるという。
そこで、今回の「ふるまぎ里山ミュージアム」構想が生まれた。
この場所をグリーンインフラとして市民が地域の方たちと活動し、ここで農業体験や森林整備、子どもたちが遊んだり、自然観察会を実施したりすることによって、この地域の貴重な自然を守っていこうという活動のようだ。
今の流山市で、待ったなし!に大切な活動だと思う。
よくぞ立ち上がってくださった!
共同代表のお一人、樫さんより、この計画の全体像が説明されるとともに、同じく共同代表の箕輪直明さんからの講演があった。非常に勉強になった。
現在、古間木は「市街化調整区域」となっている。だから開発できない、大丈夫と思いがちだが、一気に開発が進む可能性があるという指摘があった。特に、流山市のように宅地化への動きが強い地域は、しっかりと開発のあり方がチェックされる必要があるだろう。
流山市の中で、どんどん失われていっている「農業」。私たちの命の源である農業を、流山市でも、日本全体でも、真剣に守るために動いていかなくては、命を守れない状況が生まれている。昨今の米騒動だけにとどまらない。特に、田畑を劇的に失っている流山市は、市民と行政の意識転換が真剣に必要だ。
田を守るとともに、その周りの雑木林の「やぶ化」を無くすために整備していくことの大切さを実感した。森林や田がうまく「呼吸」することは、私たち、ここに暮らすものが「呼吸」することにつながる。
本当に勉強になる、充実した時間だった。
ふるまぎ里山ミュージアム(仮称)のHP
ぜひ、この活動に賛同して、一緒に、流山市の中で「貴重」な存在になってしまった谷津、緑の地を守っていきたい!
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