私は、2023年11月17日付で、流山市2023年12月議会に、ある陳情を行った
「流山市における困難な問題を抱える女性に対する支援の充実を求める陳情書」だ。

政策秘書として働いていた頃、現在活動している「全国シェルターネット」が結成される前から、様々な困難を抱える女性のためのシェルターの支援活動を行なってきた。
シェルターというのは、場所や電話番号などが完全に伏せられている。そのような情報が漏れると、加害者がやってくる可能性があるからだ。しかし、ある時、シェルターの皆さんが見学に来ても良いよと言っていただき、シェルターを見せていただいたことがある。
このシェルターは、キリスト教の関連団体が取り組むシェルターで、その活動継続のために、まさに粉骨砕身、全力で取り組んでいる女性たちの姿に心から敬意を抱くと共に、感謝したものだ。そして、少しでもお手伝いできたら、という思いで、共に厚生労働省交渉などを行なったものだ。
そのシェルターで活動する女性たちの勇気と正義感、シスターフッド、筋の通った思想に触れ、人としてのあるべき姿を見る気がした。彼女たちの、名誉やお金ではなく、まさに信仰に支えられているとしか言いようのない献身さに接し、本当に感激させられた。30歳代という若さで、このような女性たちに会えたことは、自分の生き方に大きな影響を与えた気がする。
私たちが提出したこの請願は、2については「採択」、1と3については、流政会と流山みらいの反対によって「否決」となった。大変残念だ。千葉県の取り組みを見ながら対応していくというのが、流山市の答弁だった。
上田恵子HPより:
https://uedakeiko.org/流山市の困難女性支援状況は?/
さて3月20日、富山県の情報として、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

富山県は、このような調査を継続して実施しているようだ。素晴らしい!
ちなみに、日本で最初にDVについて質問したアンケートは、東京都の男女平等意識調査だと思われるが、その調査を担当したのが、若き日の(笑)三和総合研究所時代の私です。DVの項目を入れられたのは、当時の東京都の職員の皆さんが理解してくださったからだ。
ご紹介する調査は、富山県内の18歳から69歳までの男女計2000人を対象とし、回収率37%、738人から得られたアンケート調査の結果が発表されている。
Q:配偶者もしくはパートナーから何らかの暴力を受けた経験がある?
「ある」男性19.5%、女性29.2%
Q:被害を受けながら別れなかった理由は?
「別れるほどの問題ではない」男女合計48.9%
「子どもがいるから、子どものことを考えたから」男女合計36.6%
Q:暴力行為を受けた際、誰に相談したか?
「家族や親せき」男女合計24.3%
「友人・知人」男女合計23.7%
「誰にも相談しなかった」55.9%
Q:何を言っても長期間無視を続けるのは暴力である
男女合計72.8%(前回調査41.0%)
Q:交友関係や行き先、電話・メールなどを細かく監視する、は暴力である
男女合計66.3%(前回調査48.7%)
など、記事は精神的な暴力行為への認識が高まっていると指摘している。
いかがだろうか?
大切なのは、暴力について、女性だけでなく、男性にも問いかけていることだ。
女性の問題を検討する時、女性だけをターゲットにしていては問題の解決はできない。
男性にも質問していくことが大切だ。
半数が「誰にも相談しなかった」と回答する姿に、悲しみを覚える。
だからこそ、きちんと体と心の傷の手当てをしなくてはならない。それは自分だけではできないのだ。
私が訴える「みんなのサポートセンター」は、専門家を配置し、いざという時に、暴力や虐待の問題を十分に理解した専門家の協力を得て、自分のケアができる体制をつくりたいのだ。現在、流山市内にないというシェルター機能も整え、安心して、ゆっくりと、本来の自分を取り戻せる空間を整えたい。
そのためにも、まずは流山市内で、女性たち、男性たちが、どのような状況に置かれているのか。
困難女性をめぐる問題に関して、大々的な調査を実施すべきと考えている。
そして、その結果を受けた的確な対応策・施策を検討、実行することが必要だ。
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