厚生労働省が、2024年、全国で自殺者の人数を発表した。

発表によると、自殺者数は、1978年の統計開始以来二番目に少ない数だったという。
一方、気がかりなのが、子どもたちだ。
子どもの自殺者は、前年より16人増加し529人。
統計のある1980年以来最多の数となっている。
小学生は15人、中学生163人、高校生351人。
自殺の原因や動機としては、「学校問題」が最も多く、ついで「健康問題」「家庭問題」が続く。
子どもだろうが、大人だろうが、いろいろ辛いことはあるけれど、なんとか踏みとどまってほしい。
そのためにも、いろいろなつながりをどうつくっていくかが鍵となるように思う。
学校、友だち、先生、塾、近所の大人、児童館、児童相談所、SNS、掲示板、相談窓口、ラジオ番組、ゲームの対戦相手(悪用されることもあるが)・・・。
いろんな形で「誰かに話して楽になったり」「気持ちや考えを整理することができる」、そして「解決に向けて動き出すことができるかもしれない」ことを知ってほしい。
自ら児童相談所に行く子どもも、年に数人だがいるという。「児童相談所が、子どもたちのために動いてくれる大人たちがいるところ」と思ってもらえたら嬉しい。
「ここに行けば、誰かが、力になってくれるかも」と思える場所をいろんなところにつくっていくこと。
簡単ではないけれど、それを地道にやっていくしかない。
そういった活動について、子どもたちにしっかりと知らせる。
そして対して、国がきちんと支援していく必要があるだろう。
流山市内でも、毎年、子どもたちに悩みなどを相談できる場の連絡先が書かれているカードなどが配られている。
疑問に思うのは、電話番号があっても、固定電話がなかったり、携帯をもっていない子もいる。
特に、小学生の子どもたちに電話番号を知らせたところで、何の力にもならないのではないか。
法務省のものは、書いたものが見られないように折ったりして送るようになっていて、大変。
ハガキ一枚、どこかに学校コードを入れるなどして、「助けて!」でも「もう嫌!」でも何でも書いて、名前だけ書いてポストに入れればいい!というシンプルなものにしてほしい。
公衆電話もめっきり少なくなったけれど、110や119と同じように、簡単な番号で相談窓口に連絡できるようにできないだろうか。
子どもたちのS.O.S.をちゃんと受け止めるよ!という大人たちの本気の姿(確かに存在するが、身近に見つけられるか)、そしてそれをきちんと子どもたちにつなげられるようにすることが大切だ。
家族そのものに問題があることもある。
「家族から離れて生きることもできるんだ。」と伝えたい。
繰り返すが、私は、2023年流山市長選挙の公約として「みんなのサポートセンター」設置を訴えた。ここで赤ちゃんの時から検診を受けたり、予防接種を受けたり、遊んだり、幼い時からいつも遊びに行って慣れた場所で、大人(専門家)に相談したり、保護されることが可能になる場所がほしい。
自殺の原因は、様々だろうが、必ずある。
子ども家庭庁もできた。
子どもたちの生活環境について、一度徹底的に分析する必要があるのではないか。
子どもたちの生活環境は、大きく変わろうとしているのではないだろうか。
また子どもたち自身のエンパワーメント。子どもたち自身が自分の意見、自分の気持ちを話せるようになること、「嫌だ!」と言えるようになること、そして、その気持ちや意見を誰かに伝える機会が得られることが大切だと思う。
そして、もう一つ「地域でのつながり」。「最近、なんだかいつもと違う」と思えるような関係、つながりをいろいろなところでつくれるといい。親に話せないこと、親が嫌だということも、話ができるような存在が見つけられれば、自殺という最後の一線を何とか乗り越えるきっかけ、力となれないだろうか。
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