流山で「人生論ノート」をもう一度。2025.4.27公開

情報開示・公正な検証

4月27日(日)の朝日新聞朝刊に、三木清の「人生論ノート」についての記事が掲載されていた。

懐かしい!

記事の見出しを見た私の感想。「人生論ノート」を読みきった時のことを鮮明に覚えている。大学生最後の春休み、一人でヨーロッパへ卒業旅行に出かけた時に持参した。イタリア国内を鉄道で移動していた時、その列車の中で、この「人生論ノート」を読み終えた。切符を確認しに来た車掌さんと話をしたこと、旅で覚えた、つたないイタリア語で話したことなどを久しぶりに懐かしく思い出す。

あれから34年(笑)?

今年は、三木清が獄死してから80年目を迎える。日本の終戦の年に、獄死した三木清。三木の獄死は、GHQによる治安維持法廃止のきっかけになったことは知らなかった。

どこにあるっけ?

書棚を探すと、すぐに我が家に2冊の「人生論ノート」が見つかった。見ると、一冊は真っ白。連れ合いのものだろう(笑)。連れ合いも、一度は読んだと言い張っているが(笑)。もう一冊は・・・・。本の天がかなり汚れているが、パラパラとめくると、所々に線が引いてあって、その時に思ったことであろうことがメモしてあった!

宮島光志氏(元富山大学教授、法政大学国際日本学研究所)によると「一度挫折しても、年を重ねてから読み直すと違う読み方ができるかもしれない。」という。

言論の自由ということが、これだけ危うい現在。改めて、三木清の人生についても脚光があたるかもしれない。

あれから34年。三木清の考えや若き日の自分と対話しながら、もう一度、読んでみたい。

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