「部活動の地域移行」が進められているという。とても難しい問題だと思う。
<生徒にとって>
1)部活動の評価が、内申書など、進学に影響することがある。
2)熱心な学校で、熱心な部活動に参加すると、土日が部活動で埋まり、それ以外の学びや家族との時間が確保しにくい。
3)一生懸命、何かを限界までやり遂げることで得られるものがある。
4)得意ではない分野の部活動に参加するしかない生徒は、劣等感を植えつけられることもある。
5)部活動での人間関係で、いい仲間に恵まれることもあれば、いじめなどで苦しむこともある。
6)体力によっては、勉強との両立ができず、悩むこともある。
7)一生懸命やりたいことが、必ずしも部活動でできるわけではない。
8)経済的に負担が大きいことがある。
9)学校生活では学べないような、チームワーク、礼儀などを身につけることができる。
<学校・先生にとって>
1)今の日本では、大会などへの参加が、基本的には「学校」単位となっているため、部活動の成果が学校への評価と深く結びついている。「野球の強豪校」など。
2)部活動で学校の誉となるような指導結果を残せた先生は、高い評価を受けることができる。
3)先生がほぼ「ただ働き・ボランティア」で指導するため、先生の負担があまりにも大きい。
4)素晴らしい活躍をする生徒を生み出すことができる。
5)自分の得意分野ではない分野で顧問を受けもつ場合があるなど、大きな負担となる。
6)地域移行する場合、その指導者は、部活動のみの仕事では十分な収入が得られない。
7)部活動を担当したくないという先生もいれば、部活動をしたいから先生になったという先生もいる。
8)学校生活だけでは見えない生徒の良さが、部活動の中で見えてくることがある。
9)生徒と共に取り組んだことによって、自分自身も達成感が得られる。
10)それぞれの先生に、部活動に取り組むか否かについての選択権がない。
ざっと考えると、以上のようなことが思い浮かんだ。
次回から、生徒、学校・先生、それぞれについて、部活動の地域移行について、考えてみたいと思う。
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