5月1日のNHK 「みみより解説」では、「未成年がはまるオンラインゲーム犯罪被害を防ぐには」を取り上げていた。

オンラインゲームとは、インターネットを通じてリアルタイムで複数の人と繋がって楽しむゲームのこと。ボイスチャット機能でその場にいない人とも会話をしながら対戦できる。顔を合わせた人ではなくても、仲間意識が芽生え、親密な関係が築きやすいという。小学生の頃から、やっている子どもも多いようだ。学校でもゲームの話をするから、やってないと仲間に入れないと思うらしい。ただ、我が家は「やらない」ということでここまできている。もちろん、放課後、友達と遊べなかったということはあるだろう。しかし、単に「遊ぶ」だけでなく、何度も繰り返し言っているが、「依存性」を誘発するものに、わざわざ自ら入っていく必要はないというのが「親の判断」だ。子どもにタバコやアルコールを制限するのと同じだと私は考えている。
ここのところ、オンラインゲームを通して知り合った人によって犯罪に巻き込まれるケースがよく見られる。先日はゲームを通して知り合った人に会いに行くと言って出かけて、殺された女子高校生のケース。またゲームで知り合った人に持ちかけられて、ミャンマーで特殊詐欺に加担させられるといった闇バイトの入り口になっていたケースもあって驚いた。高校生がミャンマー(海外)に行く?家庭の状況は報道では出てこないけれど、どうなっているのか。一方で、家庭の責任だけにするのも難しいところに来ているのかもしれない。
2024年警察庁のまとめによると、オンラインゲームをきっかけに犯罪被害者となった人は、
18歳未満で98人。
小学生は22人、中学生は56人、高校生18人などとなっている。多くが性犯罪だという。
ネッ友=ネット上で知り合った友達。
ニフティキッズが2024年6〜7月に行ったアンケート(回答2523人)によると、
ネッ友がいる 69.7%
ネッ友はいない 30.3%
約7割にネッ友がいるという結果が出ている。
知り合ったきっかけは
ゲーム 44.4%
LINEオープンチャット 25.5%
X 16.0%
Tik Tok 15.2% など となっている。
実際の友達より、ネッ友の方が居心地がいいと答える割合は47.4%
その理由は、
・年齢に関係なく仲良くなれる。
・素の自分を出せる。
・直接関わりがないからこそ相談できる。
・趣味が合う。 など
気持ちはわかる気がする。
大手門学院大学の桜井鼓教授は、
「ゲームの中で対戦や助け合いをするので、仲間意識やゲームの上級者に対して子どもが抱く憧れ感情が悪用されやすい」「会ってみたいと言われると、そういう気持ちになりやすい。」と指摘している。
犯罪に巻き込まれないためには、
「ゲームで知り合った人には会いに行かない」
というのが、大原則だと指摘している。その上で、
「個人情報を伝えない」「事件・トラブル事例など親が子どもに教える」といったことを大切だという。
家庭はもちろん、学校でも、地域でも、テレビでも、行政からも、いろいろなチャネルから、「うるさい」くらい、オンラインゲームの怖さを伝えていく必要があると思う。
このG.W.にきちんと親子で話すことも大切だろう。
ゆっくりとした時間をもって、オンラインゲームのこと、携帯を見る時間のこと、それ以外にも、いろいろな話をすることが大切だろう。日々の忙しい生活の中では、そういう時間をもつことが難しい。また思春期の子どもたちと、そのような時間をもつのは、本当に難しい。でも、「あの時にちゃんと伝えておくべきだった」と思わないためにも、このGWをうまく利用したい。
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