今日は子どもの日。晴天に恵まれた1日だった。
私は、家族と共に「ふるまぎ周辺生きもの観察会」に参加した。
この観察会は、「ふるまぎ里山ミュージアムを実現させる会」の皆さんが開催された企画だ。
キッコーマンアリーナにて集合。そこから古間木周辺を散策。様々な生き物に出会えた。
ブログでは、2回にわけて、この観察会でのことをお伝えしたい。今回は「生き物」編。
調整池では、ハシビロガモやカルガモ、ハシブトカラス、ハシボソカラスが。
説明してくださった紺野さんは、鳴き声で、どのカラスなのか分かってしまう!すごい。
そしてさらに歩いていくと、古間木地域に設置されたパイプ柱の上に、なんと「サシバ」を発見!同じ場所では、これまたなんと!キジに遭遇。木々の間からキジの顔が!びっくり!この後、歩いていて、ケーン、ケーンという鳴き声も聞こえた。このキジの鳴き声かもしれない。

真ん中にいるのがキジ。わかりますか?携帯では、これが限界!
息子のカメラでは、サシバもキジもバッチリ。ですが、写真コンテストに出したいとのこと、使わせもらえず。すみません!
私も家族も初めて「生の!」サシバを直接見ることができた。カエルやヘビなど肉食のサシバは、里山指標種なのだそう。春にやって来て、夏にかけて日本で子育てをし、秋には子どもと共に、東南アジアへ。何百羽のサシバが群れをなす「渡り」は、物凄い迫力なのだそう。
参考資料:https://www.nacsj.or.jp/2017/03/246/
一方、日本(流山も)の里山環境の変化、例えば、耕作放棄や田からの「農業再生」によって、里山環境が失われていく中で、サシバが生きていける環境が失われていっているという。流山、古間木における環境の変化については、次回のブログで書いていくが、大変な問題だ!
自分が生まれ育った場所に帰って来てくれるのだろう。その繁殖できるはずの場所(流山・古間木)の繁殖地が変化し、繁殖できない場所になってしまったら、サシバは、どこへ行けばいいというのか!人間だけでなく、サシバやその他の生き物が生きていける故郷の自然を守っていくことの大切さを痛感する。
古間木は、私が暮らす南流山近くを流れる坂川の最上流になるのだという。雑木林と田から構成する谷津と言われる場所で、流山市内ではほぼ唯一それが存在する場所だという。「保全配慮地区」であるにもかかわらず、その環境が悪化しているという。
この「谷津」という地形・地域の水辺には、たくさんのオタマジャクシが!こんなにたくさんのオタマジャクシ、何年ぶりに見ただろうか。すでに足が出てきたものもいて、子どもたちも大はしゃぎだった。このオタマジャクシがカエルへ。そしてサシバを含む生態系が育まれる。捕食される運命にあるオタマジャクシ。1000の卵のうち2個くらいしか、カエルとして成長できないのだそう。そのカエルもまた捕食される。その生態系がきちんと存在し続けることができなければ、この古間木地域の生き物たちが生きていくことはできない。

ウヨウヨいるのでした!すごい!
古間木の雑木林の中にも、許可を得て入ることができた。フカフカの雑木林内を歩いていく。初めてみる花などがひっそりと咲いている。新緑の木々。短い時間だったけれど、深呼吸できる静かな空間。こういった空間を守りながら、そこで過ごすことができたら、どんなに気持ちがいいことだろう!何十年、何百年と時を重ねてきた自然の営みの貴重さを感じることができた。これを失うのは一瞬だ。しかし、これをつくろうと思えば、途方もない時間が必要になる。だからこそ、この森が失われる前に、地権者だけでなく、この地域に暮らす私たちも力を合わせながら、この自然を、流山市ではどんどん失われている自然を何とかして守っていく努力が必要だ。

雑木林で美しく咲いていた初めて見る花。

新緑が美しい!
観察会の終盤には、地域の農家の方のお宅へ。そして、玉ねぎとネギを収穫させてもらった。高2の息子は興奮気味(笑)!保育園の頃にサツマイモを掘ったりしたが、考えてみれば、その後、学校では「収穫する」経験をしていないことに気づく。「農業って楽しいね!」コラコラ、収穫するまでにどれほどの大変な過程を経る必要があるのか!。とは言え、とても印象的な経験だったようだ。

子どもたちも大興奮!
私も玉ねぎを収穫している時、ほんの短い時間なのに、土から根をぐぐぐっと引っ張る感覚は「土を感じる」ような感覚だった。たくさんの農作物を収穫することは大変な作業だが、この「土を感じる」経験は、作物をいただく有り難さの実感につながったように思い、とてもいい経験をさせていただいた。
古間木からキッコーマンアリーナへ向かっていると・・・、なんと再びサシバに出会えた!案内し詳細な説明をしてくださった紺野さんも興奮気味!2回も会えるなんて、なかなかないらしい。参加した皆さんが、とても熱心!その熱意に応えてもらったのか?「この里山を守ってくれよ!」というメッセージだろうか!?
流山市は、土地があれば家が建つ状態。どんどん土地が整地され家が建っている。2023年の流山市長選挙の時に訴えたように、この約20数年(1994年〜2021年)の間に、田は3分の1、畑や森林は2分の1にまで減少している。この現実を直視すべきだ。発展だけではなく、私たち、流山市が失ったものを。
そんな中でも、流山市にこんな自然がまだ残っていることに驚くとともに、その希少性、大切さをあらためて実感できた。人間だけでなく、さまざまな生物が生きていくことができる環境を守っていかなければ、いつか私たち人間にもしっぺ返しが来ることになる。そうならないために、具体的な努力をしていく大切さを学ばせてもらった。貴重な一日だった。
スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!
学びの多い企画をありがとうございます。
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