流山で、アメリカの州議会議員暗殺から考える。2025.06.14公開

国際政治

今朝、アメリカからのニュースが飛び込んできて、目が覚めた。

私が好きなティム・ウォルツ知事の州・ミネソタ州で、州下院議員とその夫、州上院議員とその妻が銃撃されたという。このうち、ホートマン州下院議員とその夫が死亡。ホフマン州上院議員とその妻は重体という。大変な事態だ。

米ミネソタ州議会議員2人と配偶者 銃撃され2人死亡 | NHK
【NHK】アメリカ中西部のミネソタ州で14日、民主党の州議会議員2人とその配偶者のあわせて4人がそれぞれ自宅で銃撃され、このうち2…

アメリカでの銃による事件には、もう驚くこともないが、政治的な意見を殺人という形で押し通そうとする姿には、精神的闇しか感じられない。

アメリカの学校で起きている銃乱射事件同様、単なる政治的主張だけでなく、犯人が抱える精神的な問題が事件を引き起こしているように思う。そして、このような事件がずっと続いているにも関わらず、連邦政府は、なんら対処できていない。

翌日、アメリカ陸軍250周年の軍事パレードが行われた。ここで、この国の副大統領は、この日が大統領の79回目の誕生日と、自分の結婚記念日だと祝っていた。軍事パレードの演説で、だ。終わっている。ロシアによるウクライナ侵略が続き、イスラエルによるガザ地区への攻撃が続き、イスラエルがイランとも交戦状態に入り、自国の州議会議員たちが殺された翌日に、この脳天気な演説は、完全に思考が止まっている。「アメリカ合衆国副大統領」という存在が地に堕ちた。

当ブログでも、すでに書いたように、アメリカという国がすでに変質していることをきちんと頭に入れながら、我が国の貿易経済、安全保障、外交に関するマインドをフレキシブルに変えなければならない。これまで通用していた「日米の方程式」のままの思考では、日本自体が立ち行かなくなっていく。そのことに、この国の首相、大臣、国会議員、官僚たちが気づき、自らの「行動を変容できるか」が問われている。それは一重に、この国の為政者の思考が機能しているか、にかかっている。

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