流山白みりんミュージアムについて、まだお伝えしたいことはありますが、ここはちょっとブレーク。
今日は、家族で、千葉県立美術館で6月29日(日)まで開催中の「民藝」を見に行ってきた。我が家は、縄文好きで、民藝好き。最近は、受験だなんだと行けていないが、日本民藝館も、どれだけ通ったことか。昨年は、念願叶って、京都の河井寛次郎記念館にも行ってきた。本当〜に素敵だった。
「民藝」という言葉をつくった柳宗悦は、1914年〜1921年まで我孫子で暮らすなど、千葉県とも縁のある方。最初に出会ったのは、高校の国語の教科書だった!
民藝は、日本全国の人々が生活の中で使っている物の中にある美を見事に選び取り、それを今もなお存続させている。過去のものだけでなく、今もなお存続している。その審美眼の鋭さ。今回の展覧会でも、一つひとつの品の美しさ、力強さといったら!なんと縄文土器もあった!のだが、柳が選んだ土器は、やはり美しい。
皮でできた法被、刺子が美しい法被、鉄瓶、湯釜、漆椀、自在掛、灰ならし、着物、壺、すべて人々が生活の中で使ったもの。しかし、その形が本当に美しい。機械やAIには出せない、職人たちの長年の鍛錬からなる勘が生み出す美しさ、温かさ。
展示の中には、日本全国の職人さんたちへのインタビュー映像も。職人さんたちの言葉は、私のような門外漢にとっても響く言葉だった。倉敷ガラスの小谷栄次さんは、「一番の中心になることはぶれてはいけない。ただし、周辺については、時代に合わせていく必要もある。」「挑戦。やったらやっただけ自分に残っていく。」などなど。言葉が響く。倉敷もいつか訪れたいな。
私には美しい形を生み出す才能はないが、その美しさを理解し、生活の中で愛でることはできる。柳宗悦や河井寛次郎ら民藝を見出し、守り、伝えてくれたことに感謝しながら、今もなお生み出され続けている日本の美をこれからも楽しみたい。
「民藝」千葉県立美術館 6月29日(日)まで。9:00〜16:30

大人500円。高校生・大学生は250円ですが、受付でアンケートに答えると無料で入場できますよ!学生証をお忘れなく!
近くには、ポートタワーもあります。初めて(笑)、上に登りました。クルーズも欠航になるほど風が強く、残念ながら富士山などは見えなかったけれど、千葉の石油コンビナートや工場の数々、千葉港を一望することができた。こちらもぜひ!
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