ニュースで、1トンを超える乾燥大麻が押収されたことが報道されていた。末端価格にして約52億円。一度に押収された量としては過去最高の量という。
東京税関が、木炭とされて輸入された段ボールの一部が乾燥大麻だということを見つけ、その後、そのまま泳がせていたという。最終的な送り先は、大阪になっていたようだが、大麻は、そのまま栃木県の資材置き場へ。ここで荷物を受け取ろうとしたヴェトナム国籍の男女3名(茨城県在住者を含む)が逮捕されたという。東京税関、グッジョブ!
ここのところ大麻などの薬物に関連する逮捕のニュースがよく聞かれ、気になっていた。その中でも、特に心配なのは、大学生や高校生、それどころか中学生までが逮捕されているという事態だ。中学生が逮捕されたのは、熊本県や沖縄県。そして、お隣の茨城県では、高校生が逮捕されている。大学生についても、大学の運動部などで逮捕が続いている。由々しき状況だ。
千葉県、流山市から、そう遠くないところで、高校生といった若い世代が、大麻などの薬物摂取によって逮捕されているという事実があるということを私たち大人も心しておかなくてはならない。他人事ではない。
過去1年間に全国で大麻の所持や密輸で検挙されたのは6342人で、最多の一昨年に続き、1951年以降2番目の多さとなっているそうだ。特に、その7割が10代・20代の若者で、平成27年の1049名から4.4倍にもなっているという。薬物に頼ってしまう背景とは何かについて、もっと分析が必要だと思う。
息子の情報によると、中学でも、タバコや薬物について学んだという。しかし、もっとしっかり、薬物の危険性について学ぶ必要があると思う。それとともに、保護者世代に対しても、しっかり注意喚起する必要があるのではないだろうか。自分の子どもが、薬物を摂取するだけでなく、売人になる可能性もあるからだ。一番近くにいる家族こそ、異変に気づきたい。
先日、埼玉県草加市で、裸になった男性が交通事故を起こした後、塾に侵入して逮捕された事件を覚えているだろうか?あの事件で逮捕された時の犯人の表情から、薬物関連ではないかと思っていたが、つい最近、やはり覚醒剤だったことが報道されていた。しかし、事件の時とは違って、ひっそりと報道されていたのが残念だ。若い人たちには、ああいう恥ずかしい姿になってしまうのが、薬物の恐ろしさだということをもっとしっかりと報道で知ってほしかった。
どういう経緯で、またどういう経路で、若者たちが薬物を入手するのかについては、私自身情報不足だが、簡単にSNS等でつながる現代、多くの人々、中でも若い人たちに、健康と人生を破壊する薬物の危険性をしっかりと伝え、自分で自分を守ることの大切さを理解してもらいたい。そのためにも、もっと行政、学校が薬物への危険性について感度を高め、対策をとる必要があるのではないだろうか。
コメント