私は、2023年12月の流山市議会に「流山市における困難な問題を抱える女性に対する支援の充実を求める陳情書」を提出した。2024年4月から「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が施行されることに伴って、流山市が積極的に動く必要があると考えるからだ。
内容は、以下のことだった。
1)流山市内で、困難を抱える女性に関する社会調査を実施するための予算を確保してほしい。
2)国、県、周辺自治体と共に、調査研究を行うこと。
3)困難な問題を抱える女性への支援について、市民の理解と啓発のための予算を確保してほしい。
結局、2のみ採択。1と3については不採択となった。残念。現在、千葉県の方で、計画等が進められているが、流山市でも、もうそろそろ積極的に動いてもらわないといけない。困難女性支援法については、またブログで取り上げたいと思う。
さて先日、川崎市で、ストーカー行為の果てに、女性が殺される事件があった。警察に相談していたにも関わらず、殺されてしまったことで、様々な課題を投げかけた事件だ。ストーカーやDVによる殺人事件や暴力事件は、後を絶たない。そのことをしっかりと社会が認識する必要がある。
NHKラジオで、DV型ストーカーについて話を聞いたので、共有したい。
話してくださったのは、NPOヒューマニティの小早川明子さん。
一昨年、ストーカーについての相談は19843件。DVについては、過去最高の88619件に上ったそうだ。
1)交際して半年ぐらいまで、将来、例えば結婚や旅行といった約束はしない!(上田より)相手をよく見る必要がある!
2)半年くらいまでに、その人の本性が現れてくるので、「支配的」「監視される」「冷淡」「ものに当たる」といったことが散見される相手の場合は要注意。
3)2)のような兆候のある人には、交際をやめる限界を示しておく。例えば、「勝手に携帯を見られたら私は別れる」「暴力を振るうなら私は別れる」などなど。
4)「この人とは付き合えない」と思ったら、一気に行動するのではなく、きちんと計画を立てる。例えば、徐々に荷物などを取り返すなど。
5)公衆の面前で別れを伝える。暴力的な相手であれば、LINEなどで伝えてもいい。
6)争点を作らないで、別れを伝える。「私は、辛いから別れる」と伝えればいい。争点とは、例えば「あなたが束縛するから別れたい」などと伝えると、「じゃ、束縛しないから別れないでいよう」などと関係が続いてしまう。あくまでも「もう辛いから別れたい」の一点ばりで、結論のみを伝えればいい。
7)数回のやり取りならいいが、それ以上続くようなら、弁護士を立てる、または信頼できる大人を立てて、その人に連絡してもらうようにする。自分とは連絡を取らない。
8)ストーカー行為やDV行為があった場合には、警察に被害届を出す。その際には、「こんなことがあって、どうしたらいいでしょうか?」ではなく、法に則って、「接近禁止命令を出してほしい」「逮捕してほしい」とはっきりと自分の希望を警察に伝えることが大切。
9)最近は、あまり出会ったことのない人、例えば、マッチングアプリで知り合った人、SNSによって繋がった人からのストーカー行為などが多くなっているそうだ。「SNSなどで個人情報は出さない」を徹底したい。
10)警察だけでなく、DV支援センターなどには、専門家もいる。法テラスでは、弁護士に相談ができる。そういった専門家に相談し、保護を警察に求めるのも良い(ここは上田より)。
今回の川崎の事件がそうであったように、警察署や担当者によっても、この問題への理解や対応が違ってしまっている。もし、相談した警察が十分に対応してもらえなかった時には、DV防止センターや弁護士といった専門家に相談する、違う警察に行ってみるなど、自分を守るために、やれることをしっかりやる必要がある。
ご自分はもちろん、周りの方など、参考にしてもらいたい。
自分の命を守るために、できることは全てやって、なんとかサバイバルする必要がある。躊躇することなく、専門家の力をかりて、生き抜こう。
そして、ストーカーやDVなどに苦しんでいる人に、寄り添う行政でなけねばならない。
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