流山から再び、ガザ地区の飢餓について。2025.08.03公開

国際政治

前回に続き、もう1回、イスラエルについて。

現在、イスラエル政府によって外国メディアは、ガザ地区での取材を許可されていない。それでも、外国メディアが信頼する現地ジャーナリストから送られてくる映像は、目を覆いたくなる子どもたちや大人たちの飢餓に苦しむ姿だ。

ネタニヤフ首相の言葉である「ガザで飢餓は起きていない。」

この言葉を聞くと、第二次世界大戦の時、欧米の人びとが、

「ホロコーストなどない。」

と言った姿が重なる。その後、何が明らかになったか?

ホロコーストを生き延びたエーバ・セペシさんは語る。

「不正義を目撃したら、沈黙せず立ち向かってください。これは本当に大事なことです。」

その言葉は、そのままイスラエルに向けられる。

7月28日、イスラエルの人権団体「べツェレム」と「人権のための医師団・イスラエル」がイスラエルのガザにおける戦闘行為についての報告書を発表した。

その結論は

「イスラエルがパレスチナ社会を意図的に破壊するための計画的な行動を取っている。」

というもので、これらの行為がジェノサイドにあたると結論づけている。

「ベツェレム」のユーリ・ノバク代表は、

「信じられないことだが、イスラエルは2年近くジェノサイドを犯してきた。私たちは、このような報告書を作成するとは思っていなかったが、これが現実だ。」と述べている。

日本政府ができること:

1、パレスチナ国家の承認

2、パレスチナへの人道的支援の強化

3、国際刑事裁判所(裁判長:赤根智子氏)の判決を法執行できるよう、国内・国外の支援。

4、イスラエルへの投資、貿易を凍結。

参議院議員選挙でも、外交、環境について、ほとんど議論されず、内向きの議論が続いたのは残念だ。

飢餓は、人工的に起きている。自然災害ではない。

私は、ガザ地区で起きていることを目撃している。

一人一人では、なかなか動けないけれど、少なくとも、ガザ地区で起きていることを決して「ない」とは言わせない。認めない。

日本政府には、速やかに行動に移してほしい。

外交官が外交官たる存在意義を発揮してほしい。

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