8月10日(日)、松戸市民会館で開催された「人はなぜ、戦争に協力してしまうのか〜『満蒙開拓団』移民を通して考える」に参加してきた。
この集会に先だったトークイベントについては、以前、当ブログでもご紹介した。




本当にいろいろな問題を突きつけられた集会だった。
講演者は、胡桃沢伸さん(精神科医、劇作家)。胡桃沢さんの祖父は、村長として、村民を満蒙開拓団として満州に送った。終戦の翌日16日、そのうちの73名が互いに首を絞め合い集団死する。戦後、胡桃沢さんの祖父は、自死を選んだ。戦後、家族の中で秘められた、その事実に向き合い、葛藤し、言葉を失い、格闘の末、再び言葉を取り戻し、満州を訪ね、自らの思考を重ねてきた胡桃沢伸さんが、よくぞ、その経験を私たちと共有してくださったと感謝の気持ちでいっぱいだ。
集会は、主催者の予想を遥かに超えて、立ち見で溢れた。多くは、戦争体験した世代の方々が多かったように思う。その皆さんが、大雨の降る中を、この集会に参加されたのは、集会のタイトルになった「人はなぜ、戦争に協力してしまうのか」という問いを巡って、今もなお、答えを探し続けているからではないだろうか。私もまた、その一人である。そして、それは、これからも考え続け、それぞれが思考を重ねていかなければならないことだと思う。
このシンポジウムで語られ、指摘されたことは、多岐に渡るため、今日のブログだけにはまとめられない。今後、何回かに分けて、思いを書き留めていきたいと思う。ぜひ、おつきあい願いたい。(連続して発信することにはならないです。)
まずは、この集会でも流れた信越放送のドキュメンタリー番組。YouTubeで観られるようになっているので、URLをご紹介したい。ぜひ、この番組を一度観てみていただきたい。
SBC信越放送2024年8月制作「沈黙の奥底」

私の駄文より、この番組をみていただければ、満州開拓団を見つめることができるのではないかと思う。ぜひ。
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