プラスチックゴミ汚染対策に関する国際条約づくりのための政府間交渉について、8月9日の当ブログでお伝えした。https://go2senkyo.com/seijika/67722/posts/1171904
心配していた通り、前回に引き続き、合意できなかったようだ。
生産、使用、リサイクル、処理といった全体を管理する条約が必要だとする、EU、島嶼国、中南米と、原料となる石油の産出国との間の隔たりを埋めることはできなかった。会合そのものは、再び実施をする方向のようだが、何も決まっていないという。
プラ製品には、13000種類以上の化学物質が使用され、3000種類以上で有害性が確認されているという。鳥や魚は、プラスチック片を餌と間違えて食べてしまい、プラスチック片が体内で消化・排出できないために、本来の食物を食べられず、死んでいっている。
息子が興味を持っている関係で、いろいろな大学や国立環境研究所などに伺って話を聞いたりしたが、日本でも、マイクロプラスチックについての研究がさまざま行われている。
そこで、その有害性、人類への影響、野生動物への影響など、世界中の研究の成果を体系的にまとめ、プラスチックへの対策が遅れた際の影響を評価し、日本が世界にプレゼンテーションする、くらいのことができないだろうか?
特に、産油国での人や自然への環境評価についても明らかにして、産油国が反対していることによって、産油国の人々にも大きな負の影響を及ぼしている現状を明らかにしてほしい。
事実こそが、何よりも強い。
日本は、2019年のG20サミットで「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」として「2050年までに新たな海洋汚染ゼロ」という目標を掲げた。言葉だけなら、誰でも言える。自らを先進国と自認するならば、これらの目標を言葉だけに終わらせず、世界にどう働きかけるのか、どう目標を実現させたのかが問われるだろう。環境評価や先端的な科学技術の研究開発が、日本にとっても大きな飛躍につながるのではないだろうか。
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