武ボットを前にして流山で考えた。この国の成長の源泉。

教育

「武ボット」という言葉をご存知だろうか?

中国のロボットの名前だ。先日、春節の中国で、カンフーをしたり、バック転!をして、大いに人々を驚かせた。もちろん、私もびっくり(すみません。バック転できません。)!そして、今回訪中したドイツのメルツ首相にも、その武芸を披露していた。

今日、ニュースでは、日本政府が「ラピダス」に1000億円を出資し、民間32社から1676億円、合計2676億円が出資されたことが報道されていた。日本政府は「黄金株」を保有するそうだ。

現在、最先端を走る台湾のTSMCは、すでに2ナノを「量産化」している。半導体は、この溝の細さを微細化することによって、その処理能力、性能が高くなる。日本企業は、これまで40ナノまでしか進められていない。※ナノ=100万分の1ミリ

ラピダスは、2ナノの試作品をつくっているものの、それを量産化することには、まだまだ大きな課題があるようだ。簡単ではないという。ラピダスの小池社長も「まだ1合目だと思って、気を引き締めたい。」と発言していた。

冒頭の武ボット。その開発を語っていたのは、若い大学院生くらいに見える女性研究者だった。すごく楽しそうに、キラキラして、語っている。

羨ましい。

一体、なぜこうも、最先端と日本の研究レベル・実践レベルの差が大きくなってしまったのだろう。

一つは、この間の政府の研究資金の減額だろう。今回の資金も、実践のビジネスの部分への投資だ。重要なのは、基礎研究!

多くのノーベル賞受賞者らが連名で、日本における基礎研究への研究費減額、研究費調達の困難さが、この国の研究レベルを下げてしまうということに警笛を鳴らしていたにもかかわらず、今もって研究資金といった研究環境についての改善は実現していない。

そして、中国の女性研究者の表情!本当にのびのびしている。もちろん、中国は、軍関係資金含めて、ふんだんに研究資金を用意している。これはアメリカのやり方でもあるのだが、日本もこれに追従しようとしている。しかし、私はこれには反対だ。

むしろ、日本は、しっかりと文部科学省が経済産業省等とともに、研究資金を自由に使えるように、政府一丸となって用意すべきだろう。そして、それぞれの研究結果、成功も失敗も、「共有できる場」をつくってほしい。

加えて、連れ合いと、この問題を話していた時に、彼が指摘していたのは、中国はアメリカ、カナダ、日本、オーストラリアなど、世界各国に若者を留学させ、学ばせ、帰国して、その学びを開花させていると指摘していた。学会でも、中国は、女性研究者の参加が多いとも言っていた。今、日本の若者は、お金がないこともあるし、円安もあるし、海外へ行くマインドもなくなり、海外への留学生が減少している。

女性は理数に弱い。

いまだにこんな「迷信」を使って、女性の能力を押さえつけているから、日本は知を活用できないでいる。

あのキラキラした中国人の若い女性研究者のように、日本の若者たちも、学費を気にせず、生活費を気にせず、少々貧乏しても、自分のやりたいこと、自分の問題意識を研ぎ澄まし、思いきり学んで、やりたいことを実現し、研究ー知の最先端ーを切り拓く楽しさを思いきり楽しんでほしい。

その先にこそ、この国の成長がある。

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