流山から北陸新幹線延線ルートに一言!

まちづくり

京都の水はおいしい。

私は、京都には長く縁がなかったが、ここ数年、年に一回程度、移動の途中で京都に立ち寄るようになった。

やっぱり京都は深い。

ある老舗洋食店に入った時のこと。上階は値段が張るが、1階は普通の価格!入ってみることにした。老舗洋食店らしく、ウェイターさんの制服が、レトロモダンで素敵だ。

食後、ウェイターさんから「お食事は、いかがでしたか?」と声をかけられた。

そこで私:

「とてもおいしかったです。でも、こんなことを言ったら怒られますが、お食事もおいしかったけれど、このお水がおいしかったのです。何かされているのですか?」

連れ合いは、私の言葉に「おいお〜い」という表情をしていた(笑)。

そうしたら、ウェイターさんが驚いた顔で、

「お客様、よくお分かりになりましたね。特別なことはしていません。このお水は、京都の地下水なんです。」と。

私:「えええ〜〜〜〜!!!地下水ですか?」いろいろ続く(笑)

そんな会話があったことを覚えている。

加えて、京都には銭湯がたくさんある。学生が多いから、学生のためなのかなと思っていたが、そうではないらしい。京都市民の生活にしっかり根づいている。

聞くと、風呂の水は地下水なのだという!!!すごい。地下水の利用権を購入して使っているそうだ。地下水が、京都市民の生活に根づいていることを実感した。

前振りが長くて、すみません(笑)!

私はXを利用している。基本的には、このブログの原稿をXでも発信している程度だ。他の発信者の投稿を読むこともあるが、あまり時間はかけないようにしている。Xにハマると、他のことが出来なくなってしまうからだ。しかし、昨日、ある原稿に目が止まった。

日本維新の会の国会議員に、国土交通省鉄道局長が、90度以上頭を下げながら、涙ながらに謝罪の言葉を述べている様子を報道していた。

見ていて気分が悪い。「ここまでやらせるのか?」「こんなことをやらせるから、官僚になろうという人が減るんだ!」とも思った。こういうのを公開の場でやらせるか!?とも思ったが、ある投稿者は「公開でなかったら土下座させられていただろう」と指摘。まだよしとするしかないのか。

しかし、実は、これには理由がある。

現在、北陸新幹線の延線ルートを決めている。新幹線のルートは、大きな利害も絡み、大変な選択の難しさを伴うことは容易に想像できるだろう。8案の中からルートを確定するようだが、決起集会参加者の福井県関係者は、もちろん「小浜・京都ルート」を推している。

「費用対効果だけで決まるなら、政治いらない」 北陸新幹線めぐる発言 国交省鉄道局長、謝罪し撤回:朝日新聞
北陸新幹線の延伸に向けた決起集会での発言をめぐり、国土交通省の五十嵐徹人鉄道局長が14日、日本維新の会の議員らに謝罪した。 関係者によると、11日に開かれた北陸新幹線「小浜・京都ルート」の実現に向け…

報道によると、鉄道局長は、その福井県関係者の決起集会で、

「B/C(費用対効果)だけで決まるなら政治はいらない」

「普通にマス目を埋めていけばおのずから結論は決まっている」

などと発言し、あたかも「小浜・京都ルートでほぼ決定」と聞こえる発言をしたという。

ところが、この小浜・京都ルートは、大変な問題を抱えている。

京都に立ち寄った際に、寺社を回った。その際、寺社に署名が置いてあるのに気づいた。読むと、この北陸新幹線によって、京都の地下水脈の変更や汚染などが起こり、それに伴って、地盤沈下をはじめとした京都への影響を考えると、北陸新幹線を京都の地下に通すことは、「京都が京都ではなくなる」計画であり、「千年の愚行」であるとして、京都仏教会を中心に、大反対の運動が起きている。

私も署名した。

興味がある方は、ネット署名も受け付けているようなので、申入書を含め、こちらをご覧いただきたい。https://www.kbo.gr.jp/information/20250214/

冒頭長々とお伝えしたように、京都の地下水の豊富さ、おいしさは、私も実感済みだ。そして、この地下水が長きにわたって、多くの京都に暮らす市民の生活を支えていることも知った。寺社もまた、宗教行為において、この清らかな地下水を千年を超えて大切にされてきたのだろう。

その地下水が大きく変わることは、京都の生活、文化(もちろん食文化を含む)、あらゆる人々の営みをひっくり返すことになってしまう。

日本維新の会の前原議員の選挙区は京都。よって、現在、北陸新幹線のルート選択に際して、B/C(費用対効果)をはじめ検討をしようとしていた矢先だった。にもかかわらず、鉄道局長が「すでに決定」といった発言をしたことに、日本維新の会からの凄まじい反発があったのだろう。

メディアを入れて、このようなやり方を強要することには、今でも拒否感がある。しかし、費用対効果の検討はもちろんのこと、それだけでなく、「千年の愚行」とまで指摘されている状況をきちんと受け止めて精査し、政治家との関係などにとらわれることなく、あらゆる状況を判断しながら、決定する勇気をもつことは極めて重要だ。

市民の指摘を形だけ受け取るのではなく、きちんと精査し、「千年の愚行」とならない、この国の「宝」を未来に向けて護り続ける開発の計画を官僚も政治家も責任をもって選択してほしい。

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