8月7日流山市議会教育福祉委員会参考人質疑。その2:田邊氏の回(1)

子ども・子育て支援

2番目の参考人は、

田邊 留美子氏 流山市幼児教育支援センター附属幼稚園元園長

ー委員の皆さんと考えたいのは、「流山市の幼児教育を最終的に誰が責任をもって保障するのか」ということだ。

ー流山市では、公立、特色のある私立、認定こども園、保育園、保育所があり、それぞれが役割を担いながら、流山市全体の幼児教育をより良いものにしていくことが大切だ。公立幼稚園は、流山市全体の幼児教育を支え、その質の向上に貢献するという役割があると考えながら園長等担ってきた。

ー流山市の幼児教育を推進する実践拠点として整備されたことに大きな意味がある。

ー公立幼稚園の5つの役割がある。

(1)幼児教育の研究実践の拠点としての役割

公開保育、研究保育を通して市内の幼稚園、保育園、認定こども園、小学校の教師、保育者が子どもの姿を見ながら、一緒に学びあってきた。子どもたちの姿をもとに、どのような援助が望ましいのか、子どもの育ちを支えるのかについて、一緒に考え、学びあう機会をつくってきた。このような積み重ねが、流山市全体の教育力、保育力の向上につながってきたと考えている。

(2)幼保小連携を推進する役割

附属幼稚園は、小学校への円滑な接続を目指し、幼稚園、保育園・所、小学校の職員が一堂に会し、先生方が互いに話し合い、子どもの育ちを共有できる取り組みを進めてきた。幼稚時期に、どのような経験を積むことが、小学校での学びにつながるのか、互いに理解しながら教育を進めることは、とても重要。

国で幼保小のかけはしプログラムを推進されているが、附属幼稚園では、その考えにつながるような実践を早い段階から積み重ねてきた。

(3)人材育成の拠点としての役割

子どもが人と関わり合う力を育むため教育実習生の受け入れ、小学校の若手教員の育成、中高校生の職場体験など、積極的に受け入れてきた。実際に子どもと関わる経験は、本や講義だけでは学ぶことができない大きな気づきを与えてくれる。こうした実践の場を提供することも公立幼稚園が担う重要な役割だ。

(4)保護者、地域とともに子どもたちを育てる役割

子どもの教育は国だけが行うものではない。保護者と教職員が車の両輪となって支えることが大切だとしてきた。子どもの成長を共に喜び、悩みを共有し、一緒に子育てを考える関係づくりを重要視しているからだ。

保護者が園の活動に主体的に関わり、園とともに協力しながら子どもたちを支える文化が育まれていた。卒園生が来て、園でお店の人をして園児を楽しませたり、地域の小さい子どもたちが来て小学生に楽しませてもらったりする拠点であったりした。のびのびマルシェなどで、以前の保護者なども来てもらって子どもの成長を見守る仲間になってもらっている。

これらは、単なる行事ではない。保護者同士が交流し、地域の方々ともつながりながら、地域全体で子どもを育てるという意識を育む大切な機会になっていた。私は、こうした積み重ねこそが、流山市の教育力を支える地域の財産であり、公立幼稚園が果たしてきた大切な役割の一つであったと考える。

(5)幼児教育支援センター(以下、センター)と一体となって、市全体の幼児教育を考える役割

センターは、保護者への研修や教育相談など、本市の幼児教育を支援する重要な役割を担っている。しかし、幼児教育は、実際に子どもたちが生活する姿を見つめ、その姿を元に、保育を振り返り、研究し、その成果を市内へ発信することで発展していくものだ。つまり、研修や研究を支えるためには、実践の場が欠かせない。

附属幼稚園は、センターとともに設置され、その実践の場として、市全体の幼児教育を支えてきた。コロナ禍や?者の減少により、公開保育や保幼小を集めての研修実施が難しい時期もあった。そのような時も、講師を招いて、園内研修を継続し、その実践の一例が接続期のカリキュラム「千葉県モデル」になった。

ー近年は、センターと一体となって幼児教育を実施するという当初の役割は、以前に比べて十分に活かされていない状況が見受けられる。このことは、ここ3年くらいのこと。私は、このことを大変残念に感じている。その前までは、ずっと共に歩んできた。

ー大切なのは、附属幼稚園をどうするかということではない。流山市全体の幼児教育を支える実践拠点を今後どのような形で維持し、発展させていくのかという視点で議論していただきたい。

田邊氏の回(2)へ続く。

上田のコメントは、全ての参考人の意見の後に、お伝えします。

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