今年元旦の朝日新聞の社説、ご覧になっただろうか。
このような書き出しで始まっている。
「胸騒ぎがする。波乱が起きる予感が。
それが何かわからない。いつにも増して先が見えない年が明けた。」
<朝日新聞 社説 2025年1月1日より>
私自身の気持ちを的確に表してもらったかのような表現。
しかし、こんな書き出しの社説は初めてだ、とも思う。
1月1日から始まった、同紙の特集「100年 未来への歴史 デモクラシーと戦争」も示唆に富む記事で、深く考える契機になっている。
世界中の人々が特に憂慮しているのは、1月20日に就任するアメリカ合衆国新大統領による政権運営の行方だろう。
いろいろな記事などを読みながら思うのは、「右往左往する必要はない」ということ。時代の流れ(勢い)にただ従うのではなく、しっかりと自分の足元を固めて、考え、判断していくということ。何が起きているのか、なぜ起きているのか、自分なりに考え、答えを出していくこと。当たり前といえば当たり前だが、それをきちんとやっていれば、恐れる必要はないと思った。それでも、1年後の世界が心配でたまらないのも事実だが。
最後に、Xでリツイートした国連総長グテーレス・アントニオ氏の新年のメッセージが印象的だったので、ご紹介したい。
Even in the darkest days, I’ve seen hope power change.
There are no guarantee for what’s ahead in 2025.
But I pledge to stand with all those who are working to forge a more peaceful, equal,
stable and healthy future for all people.
Antonio Guterres
最も暗い日々の中でも、私は権勢が変化するという希望を見てきました。
2025 年のこれから、何が起こるか何の保証もありません。
しかし、私は、すべての人々にとって、より平和で、平等で、安定して、健全な未来を築くために努力している、すべての人々と共に立ち上がることを誓います。
アントニオ・グテーレス
国連事務総長
このメッセージを読む時、一人の女性のことを思い浮かべる。
国際刑事裁判所所長の赤根智子さんだ。
戦争犯罪を処罰することは、現在の国際社会においても決して当たり前ではないし、簡単でもない。私は、大学院で国際人道法について学んできた。残念ながら、その道には進まなかったが、この道の重要さと困難さを理解しているつもりだ。そんな困難の中でも、赤根所長は、正義が正義として貫かれるよう、相当な覚悟をもって、命を賭けてやり遂げようとしている。心からの敬意とともに、赤根智子所長を応援したい。また日本政府がしっかりと赤根所長を守り、支えてほしい。国際刑事裁判所の動きに、ぜひご注目いただきたい。
今日は、まとまりのないブログになったが、ご容赦を。
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