江藤拓農林水産大臣の発言が大きな批判を呼んでいる。
「コメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんくださる。売るほどある、家の食品庫には。」
と、発言した。発言を聞いた時、誰もがそうだと思うが、私も呆れた。
「売るほど」あるなら、我が家に昨年価格で売ってほしい。みんなそう思うだろう。
このご時世に、例え、それが事実だとしても、こんなことを公の場で話すだろうか?
大臣の発言が軽すぎる。酷すぎる。
ウケを狙ったというが、これがウケるのか?ウケるどころか、みんな怒っている。
このブログを書いている今、首相が農水大臣の更迭を決めたという一報が入ってきている。
更迭すべきだろう。
この発言の如何はもちろんだが、事実「米価が下がっていない」からだ。
この人が大臣をしている国の国民、特に年金暮らしの高齢者の皆さんは、米価が高止まりし続けている今、米の代わりにパスタやお蕎麦を食べるなどして生活防衛している。その様子があれだけニュースなどで取り上げられているのに、この発言。現状が全く見えていない。
日本人にとってなくてならない、大切な米。これまでの農業政策によって、農家が米を作れない状態に追い込まれている。流山市では、この約20年間で、田が3分の1に失われている。
会見では、「連日、議論している。」と話していたが、連日議論しているにも関わらず、なぜ米価を下げられないのか、その構造を明らかにできていないし、その構造にメスを入れることもできていないし、実際に現状を変えることもできていない。そして、この発言。
新しい農水大臣には「スピード感をもって」現状の分析と即効性のある対策を打ち出すこと。なぜ、米価が高止まりし続けているのか、農水省が分析と現状について説明すべきだ。それと同時に、生産調整してきたこれまでの農政のあり方について、批判に耳を傾け、農家の皆さんの声に耳を傾け、これからの持続可能な農業政策のあり方、農家支援について、明確に方向性を示して、「スピード感をもって」、実行に移していくことが求められる。
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