かつて、宮沢喜一元首相は、
「たとえ何がしかの外貨の黒字が稼げるとしても、我が国は、兵器の輸出で金を稼ぐほど落ちぶれていない。」
と語ったという。
日本の平和国家としての矜持を感じる。
今日、高市内閣は「防衛装備移転三原則」の運用指針を改正した。これによって、
●武器輸出の目的を「救難・輸送・警戒・監視・掃海」に限定してきた「5類型」を撤廃した。
●殺傷能力がある「武器」の移転が、原則として可能になる。
●移転の可否については、国家安全保障会議で、案件ごとに審査。
それらの歯止め策としては・・・
◯武器の移転先は、協定を結んだ国(現在17カ国)に限定。
◯戦闘が行われている国への移転は原則不可だが、特段の事情がある場合、案件によっては許可される。
◯武器の移転後、管理状況を確認するため、現地調査を実施し、モニタリング体制を強化する。
◯政府が移転を認める決定をした場合には、「事後的に」国会議員に通知する。
これで、歯止めになるのか?
今日のニュースでは、あまり取り上げられていなかったが、奇しくも20日から、アメリカとフィリピンによる合同軍事訓練が始まった。そこに、日本から1400人の自衛隊員が派遣される。

アメリカ・フィリピン合同軍事演習「バリカタン」開始 日本の自衛隊も本格参加、地対艦ミサイルの発射訓練も(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
アメリカとフィリピンの過去最大規模となる合同軍事演習が20日にフィリピンで始まりました。日本の自衛隊は今回初めて本格的に参加し、ミサイルの発射訓練などを行う予定です。フィリピンの首都マニラで20
高市首相は、
「戦後80年以上にわたって、日本は平和国家として歩んできた。日本に対する信頼は、国際社会の中で厚いと体感しており、これまでの歩みや基本理念を堅持することに全く変わりはない。」
とコメントしている。
いやいや、違うでしょ。
日本国憲法とそれに伴い、ギリギリで自制的に運用してきた安全保障政策の判断、武器の保有、武器の輸出制限等があったからこそ、この信頼を得ることができた。
今、それが壊されていく。
この国は、どこへ向かっていくのか。



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