6月24日流山市議会本会議、附属幼稚園廃園問題で上田が問う論点。

子ども・子育て支援

明日、6月24日(水)13時より、流山市議会本会議にて、流山幼児教育支援センター附属幼稚園廃園問題についての議案が審議される。この間、このブログでも附属幼稚園について述べてきた。今日は、その審議において、私が考える論点についてまとめ、皆さんに問いたい。

今後、市民の皆さんが、市長(市)、市議会議員の皆さんを判断する際の論点としても、ご活用いただきたい。

1、流山市において「公の役割」とは何か?

(1)公立は子どもを選ばない。

私立幼稚園は「子どもたちを選べる」のに対して、公立幼稚園は「子どもたちを選ばない」。このことが、子どもたち、保護者たちにとって、どれだけ重要なことか。

流山市内の私立幼稚園は、すべてではないにしても、これまで私立幼稚園が「子どもを選んできた」のは「事実」だ。「プレで断られた。」「この園には難しい」そう言って、子どもたちは入園を断られてきた。

「嫌がられながらも入園できる」と「歓迎されて入園する」のでは、子どもにとって(保護者にとっても)雲泥の差がある。これまで子どもたちを選んできた私立幼稚園が、補助金さえあれば受け入れるというのは、どういうことなのか。考えてみてほしい。

ブログの友人の声に耳を傾けてほしい。

流山市立附属幼稚園廃園問題。最後に上田からの提案&。その4。 - 上田恵子(ウエダケイコ) | 選挙ドットコム
これまで、流山市の唯一の公立幼稚園である附属幼稚園廃園問題について、述べてきた。ではどうしたらいいのだろうか?上田恵子の考えは、以下の通り、1)附属幼稚園を認定子ども園にする。流山市とのオープンミーティングで、「附属幼稚園を認定子ども園にし...

(2)インクルーシブ教育の実践の場は「地域の縮図」

多くの就学前教育者たちが指摘するように、障がいなど「様々な人の違いを柔軟に受け入れ、それに対応する力」は、就学前の時期の子どもたちほど、自然に柔軟に受け入れることができる

「地域」には、様々な人がいるのが「現実」だ。障がい、病気、高齢者、性的マイノリティ、外国人など。そういった「自分と違う」人たちを受け入れなければ、この地域社会は成り立たない。人格形成の始めの柔軟な時期に、そういった人としての根本として重要なことをしっかりと自分の一部にしていくことは、その後のその子の成長や生活にとって、また地域に育つ大人としても、極めて重要な学びになる。

地域(流山市)には、そういった人との違いを受け入れ、対応をクリエイティブに考え出して解決し、人を差別しない人、人を排除しない人が必要だ。

(3)中途転園の受け皿である。

せっかく入った幼稚園なのに「合わない」「いじめにあった」「行きたくない」、親の転勤で「途中入園したい」というケースがすでに実際に流山市内でも起きている。附属幼稚園は、そういった園児の受け入れ先にもなってきた。何があっても、しっかりと流山市の責任で、子どもたちを受け入れることができる。それは、流山市が「絶対に捨ててはならない公務の矜持」ではないか。

私は、流山市長選挙2023で、「誰一人として取り残さない」ということを訴えた。確かに言葉ならなんとでも言える。その実践ができるのが自治体・流山市だ。この言葉は、流山市として絶対に持っていなければならない感覚だと思っている。千葉県や国では「できない」かもしれないが、しかし「流山市だけはできなければならないこと」だと言ってもいい。

だからこそ、流山市という自治体の「質」が私たち流山市民にとって死活的に重要なのだ!!!

(4)附属幼稚園は、地域に育てられてきた幼稚園である

附属幼稚園は創設から67年。長年にわたり地域の子どもたちを育て、地域の皆さんが園や子どもたちに関わって、地域に「育ててもらった園」である。

保護者中心に開催した附属幼稚園のマルシェ、私は、休憩室に入った。ここには、子どもたちが野菜を作っている様子などの写真が貼ってあった。その中に、ある行事を地域の大人たちと一緒に終えた後の記念写真があった。このことはブログにも書いたが、思った以上に多くの大人たちが参加されていて、子どもたちは、誰一人として同じ格好をしていない(笑)!自分らしいポーズで写真に収まっていて、涙が出るほど素敵な写真だった。ここには自由があり、自由が許されている。今の日本では、就学前にだけ許されている、この感覚がどれだけ人としての育ちに大切か!この園を残さなければならない!と私が思う理由の一つだ。素晴らしい教育実践をしているのだと思う。個人情報もあり、その写真をここで見せられないのが残念だ。

2、廃園して、流山市は公の責任を果たせるか?

(1)継続的な教育の実施

就学前教育、小学校、中学校と、流山市が推進する「人間づくり」を責任をもって実行することができる。

コロナや災害など、どんなことがあっても就学前教育を継続することができる(科学的判断は必要)。このことの重要性は、コロナによる子どもたちの育ちへの影響に関する研究からもわかってきている。

また、コロナや災害といった時にも、社会のために働く人たちがいる。その皆さんのお子さんを安心して保護し、教育を継続するための場所を確保するという意味でも重要だ。

(2)幼児教育支援センターの教育実践の場

これまで流山市は、幼児教育について、市内幼稚園について指導してこなかった(市の答弁あり)。確かに管轄は県であるものの、流山市内の幼稚園に対しては、必要とする指導や研修を流山市が行うことはできる(市の答弁あり)。

流山市は、そういった拠点として、幼児教育支援センターの機能を強化するというが、実践のないセンターが、現場の幼稚園教諭らに、何を説得力をもって伝えられるというのか?

大学の研究機関であっても、国立大学等は、附属幼稚園、附属小学校、附属中学校など実践の場をもっている。私立でも、附属をもっている大学がある。実践の場が重要だからだ。

上田が流山市長選挙2023で主張したように、幼児教育支援センターを強化し、流山市内の幼稚園・保育園の「質」をあげていく拠点となるためには、その「実践の場」としての附属幼稚園が必要である。

(3)小中学校との連携「架け橋」としての実践と役割

これまでも附属幼稚園は、小学校への「架け橋」をしっかりと行なって、安心して小学校へとつなげることができるよう取り組んできた。この実践を積み重ねて、今後もさらにしっかり取り組むことが、ますます重要になってきている。

3、流山市は財政的な問題の解決に取り組んできたか?

1)財政問題?財政問題ではない?変わる廃園理由

20年前から、井崎市長は、公立幼稚園、公立保育園を廃園する方針を打ち出し実行してきた。その際の理由は「財政問題」だった。ついこの間の説明まで、流山市は、附属幼稚園廃園の問題に財政的な問題をあげていた。先日の福祉教育委員会でも、教育長自身が認めている。園児一人当たりの予算といった雑な数字を出してきて、「こんなにお金がかかっている」といった論調で説明してきた。

ところが!今議会では、なんと「財政問題ではない」と言い出している。理由は、附属幼稚園にかかる予算より遥かに大きな金額を要配慮児童受け入れのために私立幼稚園に補助金として拠出したいからだ。

詳細は、こちらへ:
http://<ahref=”https://go2senkyo.com/seijika/67722/posts/1411739″>https://go2senkyo.com/seijika/67722/posts/1411739

この日のブログでも書いたように、説明会で、参加者から

「それはどれくらいの予算になるのか?その補助金があるなら、附属幼稚園の存続は可能なのではないか?附属幼稚園の方が安上がりなのではないか?」」

という指摘を受けた時、流山市は回答しなかったが(該当児童数が確定できないので理解できるが、概算を把握することはできるはず。その計算がなく発言しているとしたら大問題。)今年度予算では、要配慮児童への補助金8280万円の予算がついた。ちなみに、附属幼稚園全体の今年度予算は5102万8千円「財政的な問題にできなくなった」からではないか。

これまでの説明会での説明と違うのだから、これまでの説明会は何だったのか、これまでの説明会は「意味をなさない」といってもいいくらいの劇的な論点のすり替えなのだ。

そして、今年度は8280万円だが、これからもずっとこの金額の補助金を出し続けるのか!?真剣に、幼稚園問題を考える必要がある。

4、流山市は、自分たちの管理する附属幼稚園のために何を努力してきたか?

(1)何ら「努力してこなかった」のではないか?

当ブログでも指摘してきたように、公立、私立ともに、幼稚園の需要は減ってきている。公立幼稚園の定員減少の傾向が出たところで、またその社会的な役割を考えた上で、その価値を流山市はどう判断したのか。私は、この園は「流山市の宝」だと判断している。

流山市は、その存続のために何をやってきたのか?が問われる。

教育福祉委員会での答弁で、この間、流山市が行ってきた努力は

・HPの改変

・公立、私立を同時募集にし、広報ながれやまに掲載した。

以上の2点だけだ。

これもブログで指摘したが、この公私幼稚園同時募集にしても、説明会で指摘されて、私から「fairではない」とまで言われて、やっと実施しただけ。

「3年保育の実施」「HPだけでなく動画による紹介」「インスタなどの開設」「ネット使用のための設備といっても整備Wi-Fi 設置程度ですが・・・」「駐車場の確保」「給食対応」など、何一つやっていない。

大した予算がかかるわけではないことまで「お金がかかるからできない」ばかりだったのではないか?

(2)認定子ども園にしてはどうか?

流山市が附属幼稚園の実践を続けるためにできることとして、上田は、隣にある流山市立江戸川台保育園とともに、「認定子ども園」にするというのはどうかと提案している。

それによって、上記にあげた、これからの流山市内の需要に応え、流山市としての公的な責任を果たし、地域で培った園の実践と歴史をつなぎ、何より、子どもたちのための附属幼稚園の教育実践を継続することができる。

しかし、流山市は「認定子ども園」にすることも行なってこなかった。

上田からの提案はこちら:
https://go2senkyo.com/seijika/67722/posts/1411823

(3)流山市はできることをやろうと動いてきたのか?

財政的な問題だと指摘する、流山市長や流山市議会議員の皆さんに問いたいのは、まず附属幼稚園が行なってきた幼児教育の実践をどう評価するか、だ。

ブログでも書いてきたが、私は、自分の陳情書を流山市議会で審議された時まで、附属幼稚園廃園問題を知らなかった!

しかし、政策秘書として国政で活動していた時、国が公立幼稚園から私立幼稚園への国の支援をシフトさせる異常な国政の動きに関する法案審議の中で勉強してきたので、この問題の本質を理解していた(つもりだ)。そのため、公立が担ってきた公平性の重要性、公的責任をもって就学前教育を実践することの重要性も理解していた。

この件については、こちらのブログを;
https://go2senkyo.com/seijika/67722/posts/1411823

それを踏まえて説明会などで、質問してきた。しかし、その時の私の発言をどなたかが噂してくださり、議員でもない私が「地域の一員」として、園内を視察することができた。園長先生、職員の先生には感謝しかない。

私は、公立だから質がいいとも思っていない。私立でも素晴らしい実践をしている園がたくさんある。(私の子どもを受け入れて育ててくださったのは、私立保育園だ。)だからこそ、公立園が公立としての責任を果たし続けるためには、よい実践ができていない公立園は、それはそれで改革が必要だと思っている。

しかし、この附属幼稚園は、素晴らしい実践を行なっているのが、わかる。私レベルの人間にもわかる。だからこそ繰り返すが、この附属幼稚園の実践とその価値がなぜ、教育委員会や市長には、見えないのか!?と思うのだ。公の場で申し上げた通り、この附属幼稚園は、「流山市の宝」であり、それをなぜ、「自ら捨ててしまうのか」

これもすでにブログで書いているが、視察の際に、園長先生に「障がいをもつお子さんは何人いらっしゃいますか?」と私が聞いた時、「私たちは、そういう数え方をしていないので、わかりません。」と即座に言われた。これが言える先生の資質は、昨日今日でできるものではない。それを知っていなくてはならないのは、流山市の教育長であり、教育委員会ではないか!?

流山市は、現在では説明になっていない「廃園ありき」の判断の中で、園児数減少にあっても「やれることは全てやった」と言えるような努力をすることなく、減少を放置して廃園の理由とし、実際、今回廃園にする、のだ。

こんな作為が許されるのだろうか?そして、地域にとって必要な「公立」としての役割を果たせる園を廃園にしていいのか?

どうか、流山市民の皆さん!私たちが暮らす場所において、何が必要とされるのか、お一人おひとり、ぜひ考えてみていただきたい。

「誰にとっても安心できる地域」は何によってつくられるのか。

公の役割、公の責任とは何か?

皆さん自身の答えを考えてほしい。

そして、
市議会議員の皆さんには、何のために自分が市議会議員となったのか、その原点に立ち返って、判断してほしい。何を恐れているのか。「会派の決定だから」は理由にならない。言い逃れでしかない。

市議会議員としての自分の判断に責任をもってほしい。

市民の皆さん!今回の本会議、流山市長、流山市教育委員会、流山市議会議員一人ひとりがどのような判断をするのか、しっかりと見守ってほしい。

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