これまで、流山市の唯一の公立幼稚園である附属幼稚園廃園問題について、述べてきた。
ではどうしたらいいのだろうか?
上田恵子の考えは、以下の通り、
1)附属幼稚園を認定子ども園にする。
流山市とのオープンミーティングで、「附属幼稚園を認定子ども園にしてはどうか?」と質問したことがある。市長からの答弁は、「隣に江戸川保育園があるから無理です。」だった。
イヤ、違うでしょ。隣に流山市立江戸川保育園があるからこそ、ここと一体にして、認定子ども園にしたいと私は思う。簡単ではないだろうが、それほど大掛かりな予算をかけないでも可能であると考えている。
流山市立幼児教育支援センターをもっと本格的に、他の大学・大学院とも連携し、流山市内の就学前教育のセンター機能を強化する。流山市内の幼稚園、保育園、認定子ども園の質を高めるための情報発信、チェック機能、研修機能を高める。そして、そのセンターの実践・研究の場として、江戸川保育園と附属幼稚園を一体化した「公立の認定子ども園」をつくりたい。
2)国予算について、全国の公立園と連携して動こう!
流山市議会議員で「国の補助金が私立には厚く、公立は地元自治体の負担が大きい」と説明している方がいる。その通りだ。
私は、政策秘書として国会にいたときに、認定子ども園や子ども・子育て会議などの動きの中で、明らかに国が公立を含めた幼稚園全体ではなく、「公立ではなく私立幼稚園へ」と補助金を流す動きを見てきた。
2021年に、当時の全国の私立幼稚園の9割が加入しているとも言われた「全日本私立幼稚園連合会」の会長と事務局長によって約6億5000万円の使途不明金が出るという事件が起きたことを覚えていらっしゃるだろうか?その一部は、確かに個人が使ったようだが、その多くは、どこへ流れたのか。自民党への政界工作に使われたのではないか?と言われている。
確かに、ご指摘の通り、私立幼稚園への補助金が相当に多くなっている。そのため、千葉県内の自治体でも、長く伝統のある公立幼稚園を閉園にする自治体も出ている。しかし、一方で、全国には、それでも「公立」の大切さ、役割、伝統を守るため、頑張っている自治体は多くある。
私は問いたい。
流山の宝である附属幼稚園の存在価値を理解するなら、なぜ、全国の同じ思いをもつ公立幼稚園の皆さんと連携し、国へと働きかけないのか?
起こりうる災害、疫病などが起きても、公立として子どもたちへの教育を最大限諦めることなく継続でき、いざという時の子どもたちの受け皿となることができ、小学校へと架け橋をつなげ、あらゆる子どもを選ぶことなく、親へのサービスではなく一人一人の子どものための場所、就学前しか味わえない、ゆったりとした子ども時代、自分の興味や思いに突き動かされて遊びや活動を通して自己肯定感や自分への自信を高め、友だちとの関係をつくる。その先頭に立てるのは「公立」ではないかと文部科学省に問いかけながら、「公」の役割をしっかりと示し、国からの支援を得るため、なぜ動かないのか?
3)私立幼稚園への支援は、補助金ではなく経営支援。
何度も繰り返すが、女性の社会進出が進み、物価も家賃・住宅価格が高くなっている今、専業主婦である母親の存在を前提とした幼稚園への入園数が少なくなるのは当然だ。だからこそ、国は、保育園機能と幼稚園機能を合体した「認定子ども園」をすすめてきた。この幼稚園離れの流れは、流山市も例外ではない。
流山市内の保育園と幼稚園の充足率は、繰り返すが、保育園が充足率100%を切り、公立88.2%、私立90.3%。幼稚園が、公立20.0%、64.7%となっている。
だからこそ、流山市内の私立の保育園と幼稚園が生き残っていくためには、保育園と幼稚園をマッチングして「認定子ども園」化していくことが必要ではないか。
流山市は、そのマッチングの役割を担うべきだと思う。
以上が私の考えだ。
最後に、もう3つ(まだあるのかいっ・・・笑)!
皆さんもご存知の通り、いじめの問題は、小学校からではなく、幼稚園でもすでに始まっている。そんな中で、転園を余儀なくされるケースもある。流山市も例外ではない。年度途中での転園。傷ついている児童。私立幼稚園間で転園ができるのか?私立幼稚園から附属幼稚園に転入してきた子がいることを知ってほしい。
もう一つ、廃園した後の園の利用について。吉田教育長は「まだ何も決まっていない」という答弁だった。しかし、地域の皆さんと話すと、あれだけのいい施設だからだろう、「どこかの私立保育園などに貸すのではないか」という「噂」を何人もの人から聞いた。
そして最後に、保育園で働く友人の意見だ。
彼女に「これまで要配慮児の受け入れを断ってきた私立幼稚園に補助金を出して、要配慮児を受け入れてもらうというのが流山市の方針なんだって」と話したところ、彼女は、
「そんな簡単なものじゃないよ。補助金を出して、パートタイムの職員を雇って、子どもに貼り付ける気でしょ。そのパートの職員は、訓練されていないんじゃない?訓練されていないと、(インクルーシブではなく)他の子どもとの壁になってしまうよ。要配慮児への声のかけ方や対応の仕方、他の児童との関係への配慮、要配慮児童への様々な対応については専門性が求められる。これまで断ってきた園に、そんな積み重ねがあるの?子どもに関わる仕事は、そんな簡単なものじゃないよ。全くわかってない。」
と語ってくれた。私も心底同感だ。
幼稚園教諭や保育士は、「お母さんやお父さん」ではない。
彼らは、プロフェッショナルな存在だ。
支援が必要な子どもこそ、より本物のプロフェッショナルな対応が求められる。
流山市は、8280万円もの多額の補助金を払いながら、本当に、要配慮児のための「質」を伴う幼児教育を提供できているのか?
幼稚園に入れればいいと言うものではない。
流山市は、責任をもってほしい。


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